【7日目見所】兵庫県勢2校が登場!白山の戦いぶりにも注目!
初出場の明石商はどんな戦いを見せるのか?
8月11日、第100回全国高等学校野球選手権記念大会7日目。兵庫勢が2校登場。さらに、三重白山も登場するなど見所満載な7日目4試合の見どころを紹介したい。
龍谷大平安は6試合中、5試合コールド勝ち。しかも決勝戦では、11対0の完勝と、全6試合で、最低7点差以上をつけて勝ち上がってきた。その打線の中心が、プロ注目の大型スラッガー・松田 憲之朗。高校通算50本塁打以上の長打力だけではなく、打率.571、14打点を記録。3番・松本 渉も、打率.750、8盗塁を記録する俊足センター、5番・馬場友翔は打率.595、12打点を記録している巧打のサード。投げては140キロ台の速球とフォークを武器にする小寺智也に期待。京都大会では21.2回を投げて無失点と、まさに隙がない。
一方、鳥取城北は難波海斗のピッチングに期待。140キロ前後の速球は球速表示以上に勢いを感じさせ、変化球の精度も高い。浦林 直哉、野田翔の2人の登板も考えられる。投手総動員で龍谷大平安打線をしのいでいきたい。
打線はチームトップ6割を残している忍海部 透生、2本塁打の藤原颯大が勝負強さを見せ、畳みかけていきたい。
鳥取城北投手陣と守備陣は龍谷大平安打線をどう防いでいくのか注目をしていきたい。
兵庫の市立(公立校)が強打の八戸学院光星に挑む構図は、まるで2年前の市立尼崎が八戸学院光星に挑んだ構図と酷似している。3年連続決勝で敗れ涙をのんだ明石商は投打で隙がないチームへ成長した。
投手陣では140キロ前後の速球を投げ込む福谷 航汰、191センチの長身から威力ある速球を投げ込む勝谷、決め球のチェンジアップで幻惑する加田悠真、1年生右腕の中森 俊介など投手陣の層は厚い。
一方、八戸学院光星は今年も強打は健在。3本塁打を放った主将の長南佳洋、青も大会準決勝で二打席連続本塁打を放った武岡龍世など強打者がずらりと揃う。
また、甲子園の経験も豊富で八戸学院光星は強打に加え、配球を読む力もある。狙い球を逃さず自慢の強打で確実に点を重ねたい。
明石商としては、八戸学院光星の強打を防ぐために細かな継投策で予想される。そのためには早めに先制点を上げていきたいところ。試合序盤から終盤まで真剣戦が予想され1イニング1イニングが濃い試合となりそうだ。
ここから2回戦。いきなり名門校同士の対決だ。報徳学園は昨年の侍ジャパンU-18代表で、今年も侍ジャパンU-18代表の一次候補に挙がる遊撃手・小園 海斗が攻守のキーマンとなる。チーム打率.272と決して打率は高くないが、ここぞという場面で、集中打を出せる勝負強さが不気味である。投げては左腕・渡辺友哉が試合を作り、ロースコアで逃げ切っていきたい。
<p. しかし聖光学院[ team]打線は強力だ。打率.474、2本塁打の[player]須田="" 優真[="" player]、11打点の[player]五味卓馬[="" player]など3割打者がずらり、二けた得点3試合以上とつながったときは止められない。投手陣は140キロを超える速球を投げ込む[player]衛藤="" 慎也[="" player]など実戦経験豊富な投手がスタンバイ。小刻みな継投もできるチームだ。
この試合のカギを握るのは[team]報徳学園の投手陣。聖光学院打線を封じる投球術を発揮し、試合終盤までロースコアの展開に持っていき、終盤で勝負強さを発揮したい。逆に聖光学院は常にプレッシャーをかけ、たとえ劣勢になっても、逆転できる底力を発揮したい。
第4試合 三重白山(三重) vs 愛工大名電(愛知)
ついに三重白山が登場する。10年連続初戦敗退から一気に甲子園を勝ち取ったことが取り上げられる三重白山だが、見逃してならないのは、昨秋、今春ともにベスト8入りをしていること。昨秋はいなべ総合に4対5、今春は菰野に0対3と甲子園出場経験のある強豪校に接戦を演じており、勝負をかけた年に見事、その夢を実現させた勝負強さ、実力が非常に怖いチーム。だが、そこが語られず、10年連続初戦敗退から強くなったストーリーが高校野球ファンの心を打ち、無形の力となっている。
さてそんな三重白山の戦力を紹介すると、打率.458を記録した栗山翔伍、菰野戦で本塁打を放った伊藤 尚、主将の辻宏樹など勝負強い打者が揃っている。投手陣では山本朔矢、石田健二郎の2人が中心。接戦の時はしっかりと持ちこたえ、そしてここぞというときに誰も驚くような集中打で大量点を奪う。それが愛工大名電を破るカギとなる。
愛工大名電からすれば戦いにくい相手だが、それをはねのけるだけの攻撃力の高さは十分にある。打線は打率5割を記録している稲生賢二、2年生スラッガー・牛島凛人など長打力ある選手がずらりと揃い、チーム犠打8のうち野手の犠打はわずかに3つ。例年とは違う攻撃野球で圧倒し、小刻みな継投策で逃げ切っていきたい。ベスト16進出をかけた隣県対決は終盤まで激しい戦いが期待できそうだ。