試合レポート

関東一vs修徳

2018.07.25

延長10回、泉のサヨナラ弾で関東一4強進出!修徳またも8強で涙

 

 修徳関東一は2年前も準々決勝で対戦。その時は、修徳1点リードで迎えた9回裏に、関東一が連続本塁打を放ち、サヨナラ勝ちしている。修徳は昨夏の準々決勝では、6点リードで迎えた9回表に東亜学園に9点を入れられ敗れている。

 

 修徳にとって8強は最大の難所であり、この難所で、関東一と対戦した。

 

 修徳は制球力のある背番号10の右腕・福吉竜雅が先発。関東一はエースの藤本幸輝が先発した。

 

 1回表修徳は3番・坂本大起の内野安打、4番・牧野零士は四球で二死一、二塁とし、5番・石田颯矢の右前安打で二塁走者・坂本は三塁でストップしたが、関東一の中継が乱れ、坂本が先制のホームイン。

 

 修徳の先発・福吉は、安定した制球力で試合を作ったが、4回裏関東一は、この回先頭の石橋康太の遊撃手と中堅手の間に落ちるポテン安打が二塁打となった。ところが、石橋は飛び出して牽制死。チャンスはついえたかに思えたが、4番・松田一師、5番・泉健太と四球が続いたところで、修徳は投手をエースで左腕の竹田大輝に交代した。関東一の6番・富樫智也は代わった竹田から内野安打で打ち一死満塁とし、7番・石田慎一郎は中犠飛を放ち、関東一が同点に追いついた。

 

 関東一は6回表から藤本に代えて、左腕の茂を投入。関東一・茂、修徳・竹田の好投を、バックも再三の好守で応え、試合は延長戦に突入した。

 

 迎えた延長10回裏、この回先頭の関東一の5番・泉は3ボール1ストライクからの5球目を叩くと、打球はレフトスタンドに飛び込む、サヨナラ本塁打となり2-1。関東一が準決勝進出を決めた。

 

 春季都大会は初戦で敗れた修徳は、チームを立て直し、この試合では、優勝候補の関東一相手に互角に渡り合った。しかし最後はサヨナラ本塁打を打たれての敗戦。主将の坂本大起ら、今の3年生は準々決勝で、2年前は関東一に、昨年は東亜学園に劇的な試合で敗れた。試練続きの夏の大会であったが、大学などで野球を続けるであろう坂本らにとっては、貴重な体験になるはずである。

 

 関東一は苦しい試合が続いているが、負けない強さがある。準決勝は、二松学舎大附堀越の勝者と対戦する。

 

文=大島裕史

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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