15年ぶりの関東大会へ!石井崚太(国士館) 左投手トリオで上位進出を!
日大三の優勝で幕を閉じた春季東京都大会。その日大三とともに5月19日より千葉県で開幕する、関東大会に出場する国士館。
草薙柊太、井田尚吾、石井崚太ら左投手3人の継投で、見事15年ぶりに関東大会への切符を掴んだ。今回はその3投手の中からエースナンバーを背負っている石井崚太に、春季大会で得られたもの、そしてこれから迎える関東大会と夏に向けての意気込みを伺った。
3人で助け合い1つでも勝利を!
石井崚太(国士館)
―― 準々決勝の相手、創価というチームの印象はいかがでしたか?
石井崚太(以下、石井) 創価のエース・菊地郁也は好投手だと聞いていたので、監督からは今日の試合は3点勝負になるから、あまり点数を与えないようにして欲しいと言われました。
ですので、今日は無失点で抑えてやろうと思ってマウンドに上がっていました。
―― 創価戦におけるご自身のテーマはどんなものだったのでしょうか。
石井 左打者は左投手に苦手意識があると思うのですが、相手の創価は左打者が多く揃っていましたので、とにかくストライク先攻で早めに追い込もうとしました。そこから三振を狙って低めに変化球を集めるようにしました
。
―― 序盤はランナーを背負うことが多かったですが、その時はどういった考えでプレーをしていたのでしょうか
。
石井 自分自身フィールディングが苦手で、相手にバントなどをやられても、多少は仕方ないと思っていました。それでランナーを背負うことが多かったですが、相手のバントミスでピンチを脱することができて助かりました。
―― 中盤から伸び伸びピッチングしているように見えましたが、どうだったのでしょうか
石井 リードをもらった分、楽に投げられました。実際に監督からも、自分のペースで投げるように指示をもらったので、自分のテンポで納得いくボールを投げることだけを意識しました。
―― 今日のピッチングを支える生命線となったボールは何でしょうか
石井 全体的には真っすぐが良かったですが、特にクリーンアップ相手にはスライダーとカーブが有効だったと思います。
―― 継投で勝ち上がってきたところ、今日は8回途中まで投げました。率直に感想をお聞かせください
。
石井 あそこまで来たら完投したかったというのが、本音です。しかし、体力がもう限界だったので、仕方ないかもしれないですが、そういった体力面は自分の課題だと思います。
―― 今大会を通じて得られた収穫、また課題はありますか
石井 体力面はもちろんですが、立ち上がりのピッチングが課題です。ボールが上ずることが初回は多いので、低めへのコントールやボールのキレを向上させようと思います。
ただ自分が不利な局面でも腕を振って投げられるようになったのは、収穫です。
―― 腕を振れるようになった要因は何かありますか
石井 冬場にとにかく投げ込んだことだと思います。ストライクかどうか気にせずに、とにかくコースだけを狙ってボールを投げることを続けたことで、自信がついたので、腕が振れるようになったと思います。
―― これから関東大会に向かいますが、意気込みをお願いします
石井 今大会と変わらず、3人で力を合わせて一つでも上に進めるように頑張ろうと思います。
―― 最後にエースとしてチームの中でどんな働きを見せていきたいですか
石井 先発として投げる試合は、責任を持って最後まで投げるつもりでマウンドに上がります。
あと、自分が投げていてピンチになったらみんなに助けてほしいし、逆にピンチを迎えていたら自分がマウンドに上がってチームを助けられるように頑張るだけです。
15年ぶりの関東大会出場を果たした国士館。関東の猛者たち相手にチーム全員で支えあい、春季東京都大会で見せた国士館野球を発揮できるか。19日から開幕する関東大会が待ち遠しい。