Interview

帝京・田中悠我の逆襲の夏!帝京魂で再び全国の舞台へ!

2018.05.03

 春季東京都大会は29日に[stadium]神宮第二[/stadium]で日大三と国士館の決勝が行われ、6対0で日大三の優勝で幕を閉じた。決勝に進んだ2校は、次の関東大会に向けて調整が進むわけが、大半は最後の夏に向けて必死になって日々の練習している。
 その中でも、夏に向けて強い覚悟で挑もうとしている選手がいる。帝京田中悠我選手である。名門校の4番であり、春はエースナンバーを背負った田中選手。帝京は準々決勝で西東京の創価に8対1で敗れ、ベスト8に終わったものの、夏のシード権を手中に収めた。だがそれに満足などせず、むしろ悔しさを滲ませた田中選手に試合後にインタビューした。

(取材日 4月22日 創価戦 試合後の取材より)

チームの結束力を高め、甲子園を目指す!

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田中悠我(帝京)

―― まずは準々決勝を振り返って頂けますでしょうか。

田中悠我(以下、田中) 今日の創価昨秋対戦して、9対3で勝利していた相手だっただけに余計に悔しいです。
 試合内容を見ても、相手にやりたいことをやらせてしまったと思います。逆に自分たちは、繋いでいく意識で臨んだのに、フライを上げてばかりでチャンスが作れず、チームの歯車が噛み合わなかったです。

 

―― 相手の創価の印象はどうだったのでしょうか?

田中 エースの菊地郁也選手は、ストレートが速いという印象がありました。だからこそ、練習から速球対策はしてきたので、自分は特別速いという感覚を感じずに打席に入れていました

 

―― その上で、今日の試合でテーマにしていたことはありますか

田中 個人的には低いライナーを打つ、ということをテーマにして打席に臨んでいました。
 チーム全体としては、近年は西東京が強く東東京は弱い。西高東低と言えるような状態で、相手は西東京の創価昨秋勝った相手だからというだけでなく、東東京の代表としても絶対に負けたくない試合でした。

 

―― 試合には敗れましたが、自身は先制となるホームランを放ちました。あの打席を振り返ってください。

田中 2ボールから外角高めに狙っていたストレートでした。自分は調子がいい時こそ、逆方向にいい当たりが出るのですが、今日はその逆方向へのホームランだったので調子自体は悪くなかったと思います。

 

―― 昨秋からチーム全体は何を中心に取り組んできたのでしょうか?

田中 昨秋日大三にコールド負けをしたのですが、とにかく無死二塁からの進塁打といった攻撃や打球の処理などの守備のバリエーションや引き出しを増やそうとしました。

 

―― 今大会を通じて得られたもの。または課題があれば教えてください

田中 得られたものを挙げるとなると、課題が見えてきたことだと思います。それを一言で言うと、チーム力だと思います。
 打線であれば苦しい状況でもいかに繋ぐ意識で打席に入れるか。守備は内野の動きや連携といったエラーが課題として浮き彫りになりました。その課題が見えたことそのものが収穫だと思います。

 

―― 最後に夏に向けてチームとして、そして個人としての意気込みを教えてください。

田中 チームとしては、試合のプレッシャーがかかる場面でもいつも通りのプレーができるように、練習の時からプレッシャーをかけ続けていきたいです。
 特に、今大会はチームが中々噛み合わなかったので、まずは全員で繋ぐ意識を持たせたいです。その結果として、勝利に向けて全員が同じ方向に進めるように、チームプレーを徹底したいです。

 個人としては、自分は主力メンバーなので、チームを引っ張っていきたいです。

 

 東東京代表してのプライドと、チームの中心としての強い覚悟を持っている田中選手。帝京がチームとして結束を固め、勝利に向かって突き進んだ先に7年ぶりの聖地が見えてくるだろう。

 

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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