News

捻挫を繰り返さないために

2018.04.06

捻挫を繰り返さないために | 高校野球ドットコム
捻挫を繰り返さないためには初期の対応と競技復帰の見極めが大切

 何かの拍子に足をひねったり、くじいたりして捻挫をしたことのある選手は少なくないでしょう。スポーツ傷害の中ではよく見かける足首の捻挫ですが、初期対応が適切ではなかったり、まだ完全に良くなっていない段階で競技復帰したりすると、足関節の機能が十分に働かず再度捻挫をしてしまう…といったことも起こりやすくなります。中には何度も繰り返す捻挫によって足関節そのものがいわゆる「ゆるい」状態になってしまっているケースもあります。

 捻挫をクセづけないためにも受傷した段階で適切な応急処置を行い、場合によっては医療機関を受診し、安静期間の指示やその後のリハビリテーションなどを指導してもらうことが大切です。痛みがなくなっても捻挫によって痛んだ靱帯や腱などは修復に時間がかかることが多く、安易に競技復帰してしまうと痛んだ部位にストレスがかかってさらに時間がかかってしまったり、痛みを再発したりします。競技復帰をする前には、「以前と同じ動作を不安なく行えるか」「ケガによって低下した筋力をしっかり取り戻しているか」といったことが大切になってきます。

 繰り返し捻挫をしていると関節の安定性を保っている靱帯の機能が低下し、骨と骨を結びつける働きが弱くなってすぐに足首をひねってしまったり、着地したときなどの不安感が残ったりということが起こります。低下した靱帯の機能を支えるのが筋力強化であり、場合によってはテーピングやサポーターなどを使用することもあります。長期的な視点でいうとやはり足首周辺部の筋力強化は必須項目であり、トレーニングを行いながら試合などの時には装具なども使うようにすることが、足首の捻挫を繰り返さないことにつながります。

文:西村 典子
球児必見の「セルフコンディショニングのススメ」も好評連載中!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.02

【茨城】常総学院、鹿島学園、水戸一、つくば秀英が4強入り<春季県大会>

2024.05.01

【神奈川】関東大会の切符を得る2校は?向上は10年ぶり、武相は40年ぶりの出場狙う!横浜は6年ぶり、東海大相模は3年ぶりと意外にも遠ざかっていた春決勝へ!

2024.05.01

春季大会で頭角を現した全国スーパー1年生一覧! 慶應をねじ伏せた横浜の本格派右腕、花巻東の4番、明徳義塾の正捕手ら入学1ヶ月の超逸材たち!

2024.05.02

【長野】松商学園、長野日大、東海大諏訪などが県大会出場へ<春季県大会支部予選>

2024.05.02

激戦必至の春季千葉準決勝!関東大会出場をかけた2試合の見所を徹底紹介!

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.26

今週末に慶應vs.横浜など好カード目白押し!春季神奈川大会準々決勝 「絶対見逃せない注目選手たち」!

2024.04.26

古豪・仙台商が41年ぶりの聖地目指す! 「仙台育英撃破」を見て入部した”黄金世代”が最上級生に【野球部訪問】

2024.04.28

【広島】広陵、崇徳、尾道、山陽などが8強入りし夏のシード獲得、広島商は夏ノーシード<春季県大会>

2024.04.28

【長野】上田西、東海大諏訪、東京都市大塩尻が初戦突破<春季県大会支部予選>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>