Column

近大新宮高等学校(和歌山)

2018.02.06

投手を中心とした守りの野球で8強

主将の清岡 龍太郎選手(近大新宮)

■近畿大学附属の併設型中高一貫校
 和歌山県新宮市にある近畿大学附属新宮高等学校は1963年に近畿大学附属新宮女子高等学校として創立した私立高。80年に男女共学化し現校名に。91年には中学校が開校し併設型中高一貫校となった。現在は普通科が設置されており、国公立大学への進学を目指すアグレッシブコース、有名私立大学を目指すフロンティアコース、そして中高一貫コースがある。野球部は昨秋の和歌山大会で1次予選を勝ち上がり県ベスト8に進出。OBには元ロッテの中後 悠平投手がいる。

■近大新宮野球部の紹介
 野球部は2年生28名、1年生20名の計48名。校内のグラウンドは内野部分ほどの広さしか取れないが、シーズン中は新宮市のグラウンドと三重県熊野市にある本校のグラウンドを利用して練習を行っている。清岡 龍太郎主将によると「今年のチームは投手を中心とした守りのチームで、闘争心がある」とのこと。

■秋季大会を振り返って
 1次予選はロースコアの接戦を制し、3試合を勝ち上がった近大新宮。しかし、実質、準々決勝となる2次予選の1回戦では箕島に終盤、大量点を奪われ9対12で逆転負け。清岡主将は「ベスト4を懸けた試合で勝ちきれなかったことが、とても印象に残っている」と、悔しさをかみしめている。

■新チームを引っ張ってきた選手は?
 畠中 勇輝選手、前田 京太朗選手、野口 洸亘選手は試合での活躍はもちろん、練習時もチームの士気を上げる掛け声が出せる貴重な存在。また、土岐 陸人選手は視野が広く、チームのために行動できる選手でチームの精神的支柱にもなっている。

■この冬の意気込み!
 「この冬はメンタル面の強化と、体を大きくして運動能力を上げることがテーマ」という清岡主将。そのために学校の程近くにある大浜海岸でダッシュなどの厳しい練習に取り組んでいる。そして、「秋季大会の敗戦を糧に、チームの一人ひとりが高い向上心を持ってオフシーズンに臨み、甲子園で勝ちたい!」と目標も高く掲げている。

このページのトップへ

[page_break:試合終盤の戦い方が課題]

試合終盤の戦い方が課題

大浜30分間走

 ここからは、畠中 勇輝副主将と土岐 陸人副主将のお二人にお話を伺いました!

Q.秋季大会などを経て、見つけた課題を教えてください

畠中:ここぞという場面で1本が出る精神力と試合終盤での粘りです。
土岐:最後の最後で勝ちきれない試合が続いたので、終盤の詰めが課題です。

Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください

畠中:メンタル面の強化とバッティングフォームを固めること。
土岐:メンタル面を強化し大舞台でも飲まれない心を育むことと、下半身を鍛えて下半身主導のプレーができるようにしたいです。

Q. 応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?

畠中:広角に打ち分けるバッティングと走塁です。
土岐:応援していただいている方々の声援にも負けないほどの声と元気です。

Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?

畠中:他のチームよりも大きな声を出しているところ。
土岐:一人ひとりの全力疾走や、試合前のアップからキャッチボール、ノックへの流れは最高の雰囲気です。

Q. このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!

畠中:相手チームから警戒されるバッターになる!
土岐:身体面、精神面、人間面のすべてにおいて成長し、チームから必要とされ信頼される選手になる!

畠中選手、土岐選手、ありがとうございました!

このページのトップへ

[page_break:夢を夢のままで終わらせずに達成しよう!]

夢を夢のままで終わらせずに達成しよう!

大浜ダッシュ

 橘 佑矢コーチにお話を伺いました!

Q. 新チームが始まってから、どのようなテーマをもってチーム作りをされて来たのでしょうか?

 「体作りと体力強化。全力発声、全力疾走といった当たり前の徹底。そして、メンタル強化をテーマにしてきました。

Q. 昨秋の大会を振り返り、冬の強化ポイントを教えてください。

 メンタル面の強化がかなり必要だと感じました。相手と勝負する前に自分自身の弱い部分に負けているところがあるので、冬の間に鍛え上げて、自信を持ってグラウンドに立てるようにしっかりと準備を整えたいです。

Q. 厳しい冬の練習に挑んでいる選手たちにメッセージをお願いします!

 厳しい練習、しんどい練習がドリルのように日々続いていくが、与えられたメニューを漠然とこなすだけではなく、一つ一つのメニューを自分の為、または、チームの為と考えてしっかり取り組んでほしい。自分の目標(夢)、チームの目標(夢)の達成に本気になって取り組むこと!
「夢」を「夢」のままで終わらせるな!

橘 佑矢コーチ、そして近大新宮高校野球部の皆様ありがとうございました!


今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

このページのトップへ

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.26

【春季四国大会逸材紹介・高知編】2人の高校日本代表候補に注目!明徳義塾の山畑は名将・馬淵監督が認めたパンチ力が魅力!高知のエース右腕・平は地元愛媛で プロ入りへアピールなるか!

2024.04.26

【奈良】智辯学園が13点コールド!奈良北は接戦制して3回戦進出!<春季大会>

2024.04.26

今週末に慶應vs.横浜など好カード目白押し!春季神奈川大会準々決勝 「絶対見逃せない注目選手たち」!

2024.04.26

【春季奈良県大会】期待の1年生も登板!智辯学園が5回コールド勝ち!

2024.04.26

古豪・仙台商が41年ぶりの聖地目指す! 「仙台育英撃破」を見て入部した”黄金世代”が最上級生に【野球部訪問】

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.24

春の埼玉大会は「逸材のショーケース」!ドラフト上位候補に挙がる大型遊撃手を擁する花咲徳栄、タレント揃いの浦和学院など県大会に出場する逸材たち!【春季埼玉大会注目選手リスト】

2024.04.23

【春季埼玉県大会】地区大会屈指の好カードは川口市立が浦和実を8回逆転で下し県大会へ!

2024.04.22

【和歌山】智辯和歌山、田辺、和歌山東がベスト8入り<春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!