桜美林vs穎明館

強打の桜美林打線健在！7回コールド勝ち！

　ノーシードだが、春に好投手2枚擁する八王子相手に打撃戦を演じた桜美林。やはり打線の力強さは健在だった。

　まず1回裏、二死三塁のチャンスを作った桜美林は、4番渡邊聖太（3年）の左中間を破る適時三塁打で1点を先制する。渡邊はこの日、2安打を打つが、打つ形が非常に良い。オープンスタンスで構え、投手のボールに対して、しっかりと合わせることができる強打者。スイングも鋭く、しっかりとボールを引き付けて打ち返すことができるので、打球1つ1つが鋭い。打ってからの走りだしも速く、俊足強打の左打者。大学レベルでも十分に活躍できる素材だ。

　その後、2回裏には敵失で1点を追加すると、3回裏には一死一塁から5番峯岸快（3年）の適時三塁打で1点を追加。そして4回裏には、一死一、三塁のチャンスを作り、183センチ83キロの大型外野手。3番松井洸太（3年）が適時二塁打で1点を追加する。松井は1つ1つの打球が非常に鋭いだが、まだスイング軌道に悩みが見える。もう少し角度のある打球を打つことを心掛けると、本塁打量産も十分に期待できる素質を持った選手。ぜひ化けてほしい。そして思い切りのよいスイングを見せる渡邊が2点適時打を放ち、適時三塁打を打った峯岸が高めのストレートを思い切り叩いて打った瞬間、本塁打と確信できる当たりを放った。スイングスピードも速く、パワーあふれる選手だが、一塁守備も上手く、ワンバウンド処理が絶妙。楽しみな逸材だった。

クリーンアップを中心に8得点を奪った桜美林。打線の破壊力は健在で、シード校にとってはかなり脅威となりそうだ。3投手のリレーで穎明館打線を1失点に抑え、コールド勝ちを収めた。投手の頭数は豊富で、勝ち進むごとに強みになっていきそうだ。

　敗れた穎明館だが、活気があるチームだった。その中で、正捕手を務める井上大輔は地肩も強く、パンチ力もある打者で、しっかりとチームを引っ張っていた。3年生たちの想いを引き継ぎ、1，2年生が来季へ向けて躍動することを期待したい。

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