試合前は体に必要なものを摂取!意識して食べたい物とは?
試合前には「敵に勝つ」のビフテキではなく、焼き魚でオメガ3を摂ろう。
試合前に意識したい食べ物とは
ここ一番の勝負どころでは体調を整えることはもちろんですが、試合に必要な体力を維持できるだけの栄養を十分にとっておきたいところです。試合前だから特別なものを食べる、というのではなく、必要なものを必要な量とっていくという考え方が大切です。
試合前の食事については、
1)試合を乗り切るだけのエネルギー源を確保すること
2)胃腸に負担のかかるもの(消化の悪いもの)、生ものなど食中毒のリスクのあるものは避けること
3)本番当日、前日に食べるのではなくまずは事前に一度試しておくこと
などを抑えておきましょう。
食事の基本としてはビタミンB1を含む食材(豚肉、豆腐、うなぎなど)と酸っぱい成分であるクエン酸(レモンや梅干し、お酢など)を含む食材をとることで疲労回復の相乗効果が期待できます。また油に着目して考えてみると「オメガ3系脂肪酸」を多く含む青魚を中心としたものを食べることなどもよいでしょう。オメガ3系脂肪酸には炎症を抑える効果があるといわれており、筋肉痛などの微細損傷へのアプローチに適しています。ただし試合前ということを考慮すると刺身などの生ものなどは控えて、焼き魚にスダチやレモン(クエン酸)などをかけて食べるようにする方が適しているといえるでしょう。
また試合前に限らず普段の食事の中でもビタミンCをとることを心がけましょう。ビタミンCは主に身体の調整役としての作用しますが、免疫力を高めることで風邪などの感染症を予防し、疲労回復に効果がある栄養素をより効果的に摂取することが知られています。野菜や果物に多く含まれますが、加熱したり水で洗い流したりしてしまうとビタミンCは流出してしまうため、緑黄色野菜(にんじん、ピーマン、ほうれん草、小松菜、ブロッコリー、カボチャなど)やイモ類など熱に強い野菜を上手に活用してとるようにすると、ビタミンCを効果的に摂取することができるのでオススメです。
文:西村 典子
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