秋の味覚をコンディションに活かそう!
秋の味覚をコンディションに活かそう
焼き芋のおいしい季節。ビタミンCもしっかりとることができる。
暑さが和らぎ、過ごしやすい季節となりました。秋は特に食べ物のおいしい季節ですので、食事などでは旬のものを積極的に取り入れていきたいですね。常に勝負をするアスリートにとって、オススメの秋の食材とそのメリットなどをあげてみます。
【秋といえばサンマ】
サンマをはじめとする青魚には身体のコンディションを整えるために重要な役割を果たす不飽和脂肪酸の一つ、オメガ3の油が含まれています。オメガ3の油には炎症を抑える効果があるといわれ、運動後に適量を摂取することで筋肉痛の軽減や疲労回復を促進させる効果が期待できます。また魚類は筋肉の元となるタンパク質を多く含んでいますので、トレーニングで身体を大きくするためにもぜひ積極的にとりたいところです。
お刺身でもおいしいサンマですが、ただし試合前日は生魚ではなく、胃腸への負担を考慮して焼き魚にし、すだちと大根下ろしを添えるとビタミンCもあわせてとることが出来ます。
【食物繊維たっぷりのきのこ類】
タンパク質や炭水化物といった栄養素は普段の食事でもしっかりとることが多いアスリートですが、意外と不足しがちなものの一つに食物繊維が挙げられます。食物繊維は胃腸の働きを整え、便秘の改善や腸内環境の改善に役立ちます。きのこ類は食物繊維を豊富に含みますので、さまざまな種類を食事にうまく取り入れながらおいしくいただきましょう。味噌汁の具やお鍋の食材として取り入れたり、きのこの炊き込みご飯、きのこを使ったパスタ料理などもよいですね。バター+醤油でソテーするだけでも風味がよく、食欲をそそります。
【加熱しても栄養素が壊れにくいサツマイモ】
イモ類は糖質を多く含むため、身体を動かすエネルギー源として身体に取り込まれます。また食物繊維やビタミンCも多く含まれており、熱に弱いといわれているビタミンCですが、サツマイモの場合は調理の際にでんぷん質が糊化(こか:加熱によって糊状になること)し、膜を作ってビタミンCを保護するため、加熱しても壊れにくいという長所があります。焼き芋で食べるのもよし、大学イモなどにして食べるもよし。グラタンや天ぷらなど、調理の際に火を通しても栄養素が壊れにくいと、作る側にとっても非常に助かります。
秋の味覚を楽しみながら、アスリートの体づくりにも大いに役立ててくださいね。
文:西村 典子
球児必見の「セルフコンディショニングのススメ」も好評連載中!