甲子園を騒がせたエース、スーパー1年生として大学でも躍動!
左:森浦大輔(天理大)/ 右:高校時代
和歌山大学が優勝を決めた5月17日、阪神大学野球連盟春季リーグ戦でも優勝が決まりました。
天理大学8-1関西国際大学
このカード、1勝1敗1分けで勝った方が優勝の大一番。天理大学は1対1の8回に一挙7点の猛攻。9回にも1点を追加して勝負を決めました。これで8勝1敗1分けの勝ち点4。最終週の大阪体育大学戦で勝ち点を落としたとしても勝率でトップに立つため、3季ぶりの優勝が確定しました。
さて、天理大学優勝の原動力の一人となったのが1年生左腕の森浦大輔投手です。名前を聞いてピンとこられる方もいるのではないでしょうか。昨年の天理高校のエースです。高校2年時の春と夏には甲子園にも出場しました。
系列の天理大学に進学し、1年春から早くも登板。藤原忠理監督も「ゲームを作れる投手。スーパー1年生ですね」と期待します。ここまで5試合を投げて3勝0敗。防御率0.92と抜群の安定感を発揮しています。大一番となった関西国際大学戦では15日の2回戦で延長11回を投げ切り2失点。17日の4回戦では9回1失点完投で見事に優勝投手となりました。
本人に話を聞くと、高校時代よりスピードも2キロアップし、144キロになったそうです。何より、負けたら優勝の可能性がなくなる状況の2試合を完投したのですから、スタミナとともに、ここ一番での度胸も素晴らしいです。6月の大学選手権での登板が非常に楽しみになってきました。
因みに天理大学は今週末の20日から大阪体育大学との対戦([stadium]南港中央球場[/stadium])が残っています。森浦投手は登板機会があれば、エースの中川一斗投手(4年・玉野光南)に並ぶ4勝目を目指します。
優勝を決めた5月17日の先発メンバー。
1番ライト 西山浩基(4年・天理)
2番センター 牧野勇斗(4年・龍谷大平安)
3番レフト 山本柊作(4年・天理)
4番ファースト 田中秀政(3年・明徳義塾)
5番セカンド 加藤聖也(3年・金光大阪)
6番サード 荻野翔大郎(3年・社)
7番ショート 権代雄太郎(3年・安来)
8番指名打者 中村和希(4年・大阪桐蔭)
9番キャッチャー 石原貴規(2年・創志学園)
(文:松倉雄太)