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春季神奈川県大会開幕!注目のブロックと好カードは?【春季神奈川大会展望】

2017.04.07

 4月8日から春季神奈川県大会が開幕する。決勝へ進出した上位2チームは5月20日から開幕する春季関東大会に出場する。関東大会とシード権獲得を目指して行われる県大会の見どころを紹介したい。

慶応義塾・星槎国際湘南ブロック

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正木智也(慶應義塾)

 昨秋優勝の慶応義塾は、神奈川光陵と川崎総合科学の勝者と対戦。慶応義塾はエース・森田晃介、主砲・正木智也が好調をキープ。機動力、守備力、攻撃力、どれをとっても神奈川トップクラスの実力があるだけに、この春も、二季連続の関東大会出場を目指せる布陣となっている。同ブロックでは武相vs法政二がいきなり対戦。見逃せない好カードだ。武相は1年から出ている捕手・山本 雅樹が最上級生を迎え、チームを引っ張る立場に、シード権獲得へ向けて、強敵と激突することとなった。

 また法政二は強打の遊撃手・佐野 瞭太を中心とした破壊力抜群の打線に自慢。また投手陣の頭数は豊富で、継投策で勝負する。このブロックには、三浦学苑石井涼も注目の好右腕。昨秋も県大会で2完封しており、今春のブロック予選でも好投を見せており、県大会でも活躍が期待される。

 隣ブロックでは昨秋、ベスト8入りした星槎国際湘南に注目が集まる。星槎国際湘南のエース・本田仁海は、最速145キロを計測する本格派右腕で、ブロック予選から多くのスカウトが詰めかけた。本田にとってこの春季大会の内容が自分の進路を左右するものとなるだろう。初戦は湘南台vs綾瀬西の勝者と対戦する。他には好遊撃手・菅原 裕太擁する日大藤沢も注目だ。

横浜・平塚学園ブロック

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増田珠(横浜)

 秋準優勝の神奈川横浜は、スラッガー・万波中正、今年のドラフト上位候補に挙がる大型外野手・増田珠を2人にした打線の破壊力は県下トップクラス。投手は板川佳矢塩原陸の2人が中心だが、1年生投手も伸びてきており、春季大会では積極的に投手起用することが考えられる。初戦は鎌倉学園藤沢西の勝者と対戦。同ブロックでは慶應藤沢と昨夏ベスト8の藤沢翔陵がいきなり激突。藤沢翔陵のエース・西澤翔太の成長に期待だ。

 このブロックで注目は桐蔭学園。左の好打者・柿崎颯馬、徳永など好選手が揃う。桐蔭学園がノーシードから登場というのは、他校にとって大きな脅威になるはずだ。

 平塚学園は、右の速球派・柿木拓海の成長に期待。1年春から公式戦で出場している千葉龍大も勝負強い打撃が光る右打者だ。平塚学園の初戦は氷取沢大磯の勝者と対戦する。このブロックの注目は市立橘。軽快な守備を見せるショートストップ・武島聖、2年生ながらパンチ力ある打撃を見せる羽二生 和樹と好野手が多いチームだ。初戦はいきなり相洋と対戦。昨秋、神奈川横浜相手に延長再試合を演じた強豪相手にどんなゲームを見せるのか?

[page_break:横浜商大・横浜創学館ブロック/桐光学園・横浜隼人ブロック]

横浜商大・横浜創学館ブロック

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安里海(東海大相模)

 昨秋ベスト4の横浜商大は投手力の高さは県内トップクラス。左腕からキレのあるストレートを投げ込む古野 伊織、140キロ近い速球を投げ込む右腕・河野 颯太、速球派の鹿島 浩一に注目だ。このブロックの注目は東海大相模。投手には安里海、野手では、門馬 大小松勇輝など好野手が多く、投打の総合力ともにトップクラスの同校だが、昨秋、シード入りを逃し、悔しい秋となった。雪辱を果たしたい今春はどんな野球を展開していくのか、注目だ。

 横浜創学館霧が丘の勝者と対戦。同ブロックには、立花学園橘学苑も登場する。

桐光学園・横浜隼人ブロック

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齋藤健成(桐光学園)

 昨秋4強の桐光学園は、野手は人材揃いで、走攻守三拍子そろった大型外野手・齋藤 健成、俊足、堅守で勝負する渡部 遼人、広角に打ち分ける打撃と軽快な内野守備で勝負する逢阪 倫充に注目。課題は投手力。県内強豪相手に戦える投手陣になるために、秋から春にかけて競争を行ってきた。結果、地区予選では2年生右腕の二ツ橋靖矢が好投を見せ、新戦力が出てきたのは収穫だ。その桐光学園は、戸塚磯子工の勝者と対戦する。同ブロックには実力校・相模原が登場。この春も上位進出ができる好チームだ。

 攻撃力の高さがウリの横浜隼人は、逗子磯子の勝者と対戦。昨夏ベスト16の向上も同ブロックだ。

 夏のシード権は、4回戦進出した16チームとなる。今年もシード権をめぐってどんな戦いが起こるのか?注目をしていきたい。

■春季大会の情報はここから
2017年度 春季高校野球大会特集

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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