【準決勝展望】近畿勢が3校!ハイレベルな戦いが期待できる準決勝2試合の試合展開を予想!
山田健太(大阪桐蔭)
3月19日に開幕した第89回選抜高校野球大会も準決勝!決勝戦に進む2チームはどのチームになるのか?準決勝2試合の見所を徹底紹介!今回も高校野球レポーター・芹 玲那さんから2試合の見どころについてコメントをいただいております!
履正社(大阪)vs報徳学園(兵庫)
履正社は、主砲・安田尚憲が準々決勝の盛岡大附戦で、3安打を打つ活躍。安田に乗せられる形で、ほかの打者たちも活躍を見せ、8得点を記録。エース・竹田祐も6回まで完全試合と、投打ともに盛岡大附を圧倒した。準決勝でも安田の打棒、竹田の投球がカギとなるだろう。
対する報徳学園は、エース・西垣雅矢はここまでの3試合安定した投球を展開。カーブ、フォークと縦系の変化球をうまく使い、狙い球を絞らないピッチングを引き続き見せていきたい。
打線は4番篠原翔太が好調。逆方向にも強い打球が打てて、篠原の前後を打つ打者たちも、しぶとい打撃を見せており、機動力を絡めながら畳みかけることができる。
総合力が高い両チーム。ロースコアが予想されるゲームとなるだろう。
高校野球レポーター・芹 玲那さんの見どころ!
近畿の名門校同士の対決となりました。どちらも地元の学校ですし、甲子園は応援に駆け付けた人たちで非常に盛り上がりそうですね!まず、両校とも私が必ずチェックするポイントが試合前のルーティーン。今大会出場校の中でも私のイチオシの2校です!
それぞれ違うんですが、「全員で闘うぞ!」という気合いが伝わってくるようなルーティーンなんです。是非注目してみて下さい!
試合は、強力打線の履正社を報徳学園エース・西垣選手や準々決勝(vs福岡大大濠)で好リリーフした池上颯選手らがどう抑えるか。
報徳学園は、ショートの小園海斗選手をはじめ、守備でも観衆を沸かせているので、ハイレベルな試合になるのではととてもワクワクしています。
そして、準々決勝でも見どころだとお伝えした履正社エース・竹田投手のピッチング。準々決勝(vs盛岡大附)、9回2安打1失点、球数わずか92球!
今大会でどこまで成長するのでしょうか…準決勝も目が離せません!
秀岳館(熊本)vs大阪桐蔭(大阪)
個人の能力の高さでは出場校トップクラスの両チームが準決勝で激突。大阪桐蔭は、能力が高く、さらに勢いで突っ走る2年生と野球の巧さと精神力の強さがある3年生がうまく融合されたチーム構成。劣勢になっても跳ね返すことができるのが今年のチームだ。
一方、秀岳館は、川端健斗、田浦文丸、木本凌雅、廣部就平の昨年の甲子園メンバーが中心となったチーム構成。ここまでの3試合、地に足がついた戦いができており、打撃、走塁、守備、投球ともに高いパフォーマンスを発揮している。
この試合、秀岳館が経験値の高さを発揮して、試合の主導権を握っていくことが予想される。対する大阪桐蔭は主導権を握るために、秀岳館投手陣をどう攻略していくのか。連投が予想されるエース・徳山壮磨は秀岳館打線の弱点をついたピッチングをして、最少失点に抑えていきたい。ただ徳山1人では抑えられるとは限らず、投手陣については総動員でスタンバイする必要性もあるだろう。
試合の最後まで展開が読めないシーソーゲームが期待できそうだ。
高校野球レポーター・芹 玲那さんの見どころ!
3季連続甲子園ベスト4入りの秀岳館。ここ数年の甲子園勝利数が圧倒的No.1の大阪桐蔭。
甲子園で野球少年たちがこの2校の名前を上げるのをよく耳にします。
この強さが憧れにもなっているんでしょうね!
これまでの試合で、投打ともにレベルの高さを見せてきた両校がいよいよ準決勝で対決!
まず先発投手に誰を起用するのかとても気になっています。
それから、大阪桐蔭・根尾昴選手や秀岳館・山下竜哉選手…両校とも新2年生の活躍が光っていますよね。
同世代対決も気になりますが、後輩の奮闘はチームを引っ張る新3年生の選手たちにとって大きな刺激になると思います!
選手層が豊富な両チームだからこそ、誰をどこで起用していくのか、監督の期待に選手たちがどう応えていくのか、楽しみですね!
そして、センバツには「応援団賞」がありますが、大阪桐蔭も秀岳館も昨年の第88回大会の優秀賞に選ばれているのです。
準決勝ですし、各校応援団もかなり気合いが入っていると思います。
アルプススタンドにも是非ご注目下さい!
(文・河嶋 宗一)
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