自律神経を意識して疲労回復に努めよう!
自律神経を意識した疲労回復法!
就寝前のスマホは交感神経を刺激し、寝つきが悪くなるのでなるべく控えよう
自律神経とは自分の意志で動かせる運動神経とは違って、自分の意志とは関係なく、さまざまな刺激や情報に反応して身体の機能をコントロールしている神経のこと。自律神経には活動が活発になるときに主に働く「交感神経」と、身体を休めるために主に働く「副交感神経」というタイプの違った2種類の神経があります。
野球で身体に疲労がたまっているとき、しっかり休息をとって疲労回復に努めることが不可欠ですが、このときに自律神経の働きを意識するとより効果的にコンディションを整えることができます。身体を休めて疲労回復させるためには、いかに交感神経を刺激せず、副交感神経を優位に働かせるかということ。ゆっくり休むときにも交感神経を刺激し続けてしまうと、身体の中では活動が活発になりリラックスできないことが多くなります。
【交感神経を刺激するもの】
就寝前にパソコンやスマホなど、明るい光を長時間眺め続けていると交感神経が刺激されて、なかなか寝つけないといったことが起こります。睡眠時間を確保して身体を休ませるためにも寝る直前までスマホを見るのはやめるようにしましょう。また熱すぎるお風呂やカフェインを多く含む飲食物なども交感神経が優位に働くと言われていますので、就寝前はこうした交感神経を刺激するような行動はなるべく控えるようにしましょう。
さらに毎日の生活の中で抱えてしまう心配事や悩みごとといったストレスも交感神経を刺激し、気持ちが落ち着かない、寝つけないといったことが起こります。自分の中でうまくストレスを解消できるよう、友人とコミュニケーションをとる、自分の好きなことに没頭するといったストレスの発散も大切です。
【副交感神経を優位に働かせるもの】
交感神経を刺激する行動を避け、副交感神経を優位に働かせるためにはリラックスした状態をつくり出すことが大切です。特に就寝前は副交感神経が優位になると寝つきもよく、睡眠の質も向上するといわれています。
ストレッチなどは筋肉を伸ばして血流をよくするといったフィジカル面での効果だけではなく、筋肉がゆるむことによって副交感神経が刺激されリラックスモードを高めます。ここでゆったりと好きな音楽を聞いたり、好みのアロマをお部屋にくゆらせるといったことも副交感神経が優位に働くためオススメです。
疲労回復のためには身体のコンディションのみならず、心もリラックスすることがとても大切です。交感神経と副交感神経という2種類の自律神経の働きを意識した生活習慣を心がけてみてくださいね。
文:西村 典子
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