強風によるトラブルにご注意!!
強風によるトラブルにご注意!!
風が強い日には予想されるトラブルをあらかじめ把握し、前もって対応しておこう
台風などが発生しやすいこの時期は、天気が目まぐるしく変わる時期でもあります。強い風の中試合をしたり、練習を行ったりといったこともあるでしょう。強風下でのプレーにはさまざまなトラブルが起こりやすいため、いつも以上に注意しておく必要があります。
強風下でのプレーでは、選手間で行う指示の声や打球音などが聞こえにくいことが挙げられます。特にフライを捕る際の接触事故には十分気をつけましょう。またこのような状況では想定外のことも起こりやすいため、常に神経を使っている状態が続きます。この時間が長期にわたって続くと神経を使うあまりに疲弊してしまい、いざというときの集中力や注意力がそがれてしまうといったことになります。
風が強いなと感じたらいつも以上に声を掛け合い、それと同時に目でも相手のプレーを常に確認するようにしましょう。ジェスチャーでの合図なども有効ですが、より大きな動作で相手に知らせるようにします。
また風が強い中でプレーをしていると思った以上に肌寒さを感じるようになります。野球は常に動き続けているわけではなく、守備と攻撃の違いがあったり、自分の打順ではないときにはベンチで待機したりといったことが起こります。プレー中に汗をかいていても、しばらく動作がとまっていると汗が風によって冷やされ、体温を下げることになるため注意が必要です。急激な体温の低下を防ぐためにも、汗をかいたらこまめに着替えるようにしましょう。
さらには風が強いとモノが飛ばされるという物理的なトラブルも起こりやすくなります。特にコンタクトレンズを使用している選手は風の影響を受けやすいため、事前に配慮しておくことが望ましいでしょう。環境面においては、バッティング練習で使うケージなどもしっかりと固定をしておかないと大きな事故につながります。風が強く十分な固定力が得られない場合には、練習内容を変更するなど安全性に十分配慮するようにしましょう。
文:西村 典子
球児必見の「セルフコンディショニングのススメ」も好評連載中!