Column

福井県立美方高等学校(福井)

2016.06.20


練習中のミーティング(福井県立美方高等学校)

「手堅い攻撃・粘り強い守備・団結力」

 福井県立美方高等学校は福井県三方上中郡若狭町気山に所在し、三方五湖が近くにあるため、ボート部が盛んな学校。野球部は1971年に甲子園出場経験があります。現在の野球部は3年13人、2年生14人、1年生16人の全43人。校庭のグラウンドは他部活動と共有ですが、練習スペースは広々としており、そこで日々練習に励んでいます。特に18メートルではなく11メートルからのバッティング練習でボール球の見極めを磨き、速球を力強く打ち返せる能力を鍛えています。

 主将の木村 凌也選手はチームのウリについて、「手堅い攻撃・粘り強い守備・団結力」の3つだと言います。また、チームのキーマンについて伺うと、泊 将平選手、井上 海斗選手、角谷 悠介選手の3人を挙げ、「泊はチーム1面白い選手で、変顔がウリです。井上はチーム1元気のある選手で、ツッコミがウリ。角谷はチーム1の努力家で、眉毛がウリです」と、それぞれについて笑いも交えながら面白く紹介してくれました。また、畑中 陸来選手についても触れ、「畑中はチーム1の足を持っている選手です。チャンスの場面での勝負強いバッティングを見せてくれることを期待しています」と、期待を寄せていました。

 春の大会では、大事な場面での守備力、長打を狙わずつなぐ野球ができたこと、選球眼が良くなったことなどが収穫だったと、木村主将は振り返ります。夏の大会へ向け、「一人一人が自分の力を100パーセント出し切り、完全燃焼し悔いのない『夏』にしたい!」と意気込みを語りました。

 新チームが始まってから最も思い出深いエピソードは、12月25日の「クリスマススペシャルサーキット」というトレーニング。そういうところからも団結力を持って楽しく練習に取り組む美方に、今年の夏は注目してみてください!

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100パーセントの力を出し切る!

副主将・角谷悠介(福井県立美方高等学校)

 ここからは美方の副主将のお2人、角谷 悠介選手に加え、3年生投手・中村 健聖選手にお話を伺いました!

Q. 夏の大会で、応援する方々に自分のここを見てほしいというのを教えてください。

角谷 悠介(以下「角谷」):ファーストストライクから振っていくバッティングを見てほしいです。
中村 健聖(以下「中村」):粘り強さに注目!

Q.そのバッティングと粘り強さを特に発揮したいと思う相手はどこでしょう?対戦したいと思う高校は?

角谷:大阪桐蔭です。甲子園の常連校なので。
中村:僕は敦賀気比です。3度対戦して3度とも負けているので、リベンジしたいです。

副主将・中村健聖(福井県立美方高等学校)

Q. 引退までに対戦が叶うといいですね。高校野球をしていて、改めて気づいた高校野球の魅力を教えてください。

角谷:仲間と共に目標に向かって切磋琢磨できること!
中村:仲間と目標に向かって日々頑張ることと、一発勝負のところが好きです。

Q. たくさん魅力がありますよね。それでは最後に、この夏はどんな夏にしたいですか?

角谷:自分たちの持っている100パーセントの力を出して、一戦一戦、挑戦者のつもりで試合に臨み、悔いの残らない試合をする。そして甲子園に出場する!
中村:1試合ずつ全員が100パーセントの力を出し、甲子園出場を決める夏にしたいです!

 角谷 悠介選手、中村 健聖選手ありがとうございました!活躍を期待しております!

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自分たちらしい戦いをして欲しい

玉村 拓史監督に質問!

練習中の様子(福井県立美方高等学校)

Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなチームを作り上げてきたでしょうか。

 この学年は、チームワーク、集団性という面で最初から高いものを持っていました。チームの決まり事もよく守り、練習を与えられた以上にする選手も多かったです。そのため最初から勝つために必要なことをどんどん仕込んでいけた、という感じがあります。更に、下級生から試合に出ていた選手も多く、守備がしっかりしていること、あとは核となる投手がいたことが試合レポート)と続けて準決勝に進めたのではないかと思います。

 チームとしての強みは、以降エース以外の投手力が伸び、相手打線に合わせて投手を選べるようになったことが一つ。後はチームワーク、集団性に磨きがかかり、「自分たちだけで練習や試合を進めていく力」が高くなったこと。特に指示を出さなくても自分たちで考えて進めていってくれるので、集中力がより発揮されていると思います。夏に向けては打撃面の成長を期待しています。飛距離にはこだわらず、広角に打ち返す打撃を徹底してきて、ある程度の手応えを掴んできているので、夏までにそこにもう少しパワーが加われば、準決勝以降も戦える戦力が揃うと思います。」

Q. 夏の大会が楽しみですね。最後に、夏に燃えるチームへ向けて、玉村監督からメッセージをお願いします!

 3年生へ 自分へどんどんプレッシャーをかけて、それを乗り越え、自分たちらしい戦いをして欲しい。
 1、2年生へ 3年生の勝つために必要なことをやり抜く、という練習での姿勢を見習ってほしいと思っています。

 玉村 拓史監督、そして美方高校野球部の皆様ありがとうございました!活躍を楽しみにしております!


今年も大好評!
【僕らの熱い夏2016 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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