Column

宮崎県立都城商業高等学校(宮崎)

2016.06.13


集合写真(県立都城商業高等学校)

宮崎に笑顔と感動を与えたい

 宮崎県立都城商業高等学校は、宮崎県都城市上東町にある高校です。野球部は過去2回(2009、1981年)甲子園出場経験があります。OBには金田 和之(阪神タイガース)や加藤 誉昭(元ヤクルトスワローズ)など、他にも有名人が多数都城商を卒業しています。

 現在の野球部は、3年生9人、2年生13人、 1年生3人の全25人。校庭のグラウンドには、左翼97メートル、右翼100メートル、中堅114メートルもある自慢の野球部専用練習場があり、そこで日々練習に励んでいます。足場の悪い状態(丸太やタイヤの上)で軸を意識して行うTバッティングや、ダービー(走り込み)を行い、精神的にも過酷な状況での投球練習や打撃練習。それから夏の暑さ対策でVジャンを着て行うシートノックなど、都城商の名物練習をこなし、夏の大会へ備えます。

 主将を務める安藤 雅恭選手はこのチームのウリについて、「タイプの違う4人の投手陣・足を絡めた積極的な攻撃・守備からリズムをつくる」の3つを挙げました。チームのキーマンについて伺うと、「キーマンは金子 太星です。今春から県内でも珍しいアンダースローに挑戦し、制球力があり、緩急をうまく使いながら様々なテンポで投げ込むのが特徴です。河野 隆平
轟木 聖也にも、夏の大会で活躍してくれると期待しています。轟木は1年時から、河野は2年時から夏の舞台を経験しているので、落ち着いたプレーと走攻守全てにおいてチームに勢いを与えてほしいと思っています。」と、今年活躍が期待できる選手についても紹介してくれました。

 春の大会を振り返り、「春季九州大会県予選準々決勝戦では富島に大敗。自分たちの力を全く出せずにコールド負けをしました。そこで自分たちの弱さに気付かされました」と、特に2死から失点を重ねてしまい、守るべきところで守れなかったこと、攻撃では狙った球を積極的に打ちに行けなかったことなどの課題を挙げたが、「2回戦では主戦・西村の好投で1点を守り抜くことができました」と収穫もありました。

 夏の大会へ向けての意気込みを伺うと、「今のチームの集大成として、都城商野球部の誇りをもって宮崎に笑顔と感動を与えられるような夏にしたい。」と決意を固めました。

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ノーシードからの都城商の意地を見せる

タイヤ押し(県立都城商業高等学校)

 ここからは都城商を支える2人の副主将・下稲 優太郎選手と西村 成史選手にお話を伺いました!

Q. 夏の大会で、自分のここを見てほしい!というのを教えてください。

下稲 優太郎(以下「下稲」):正確なスローイングと強気のリード、配球を見てほしいです。
西村 成史(以下「西村」):気持ちの籠ったピッチングに注目!

Q.夏の大会が楽しみですね。特に気持ちの籠ったピッチングをしたいと思う対戦相手はどこでしょう?引退までに対戦したいと思う高校はありますか?

下稲:高松商です。同じ公立の商業高校であって、自分たちに足りないものを見つけることができると思うので。

西村:僕も高松商ですかね。下稲と理由が被りますが、やっぱり同じ商業高校として戦いたい!

Q. 競い合える相手がいるというのはいいですね!ところで、お2人が高校野球を好きな理由はなんですか?

下稲:一球に泣き、一球に笑い、その一球で明暗を分けるところが残酷であり「高校野球」の面白さだから。
西村:甲子園という夢の舞台に向かって仲間と一緒に全力プレーで頑張るところが好きだからです。

Q. どちらにも納得です!最後に、夏の大会に向けて熱い意気込みをお願いします!

下稲:今年はシード権を獲得できなかったので、12日間で6試合戦い勝ち抜いていかないと「甲子園」には届かない。だからこそ、夏に向けて暑さ対策や万全の準備をし、絶対に「甲子園に行く」という気持ちを全面に出してノーシードからの都城商の意地を見せ、宮崎に笑顔と感動を与えられるような夏にします!
西村:1日でも長く仲間と一緒に戦い、甲子園への切符を勝ち取り最高の夏にしたい!

 下稲 優太郎選手、西村 成史選手ありがとうございました!最高の夏にしてください!

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[page_break:「心の野球」で勝ち進むぞ!]

「心の野球」で勝ち進むぞ!

河野 真一監督に質問!

貴重な戦力のマネージャー(県立都城商業高等学校)

Q. 夏の大会目前ですが、今年の都城商チームを見て、河野監督はどういう思いを抱いていますか?

 昨年の新人大会や秋季大会の結果を真摯に受け止め、現状を把握した上で、夏に向けた準備(体・心・技)を徹底してきました。マネージャーも貴重な戦力として機能しており、春季大会以降、組織力(チーム力)が上がってきたと思います。統率力のとれる安藤主将が先頭に立ち、残された1ヶ月余りでどのような戦う集団へと変貌してくれるか、今から楽しみです。

Q. 変貌が楽しみですね。最後に、夏に燃えるチームへ向けて、河野監督からメッセージをお願いします!

 ノーシードから7年ぶりの甲子園へ。大好きな野球を通して、地域を熱くする。戦国宮崎を制するという、熱い魂を持ち「心の野球」で勝ち進むぞ!

 河野 真一監督、そして都城商高校野球部の皆様ありがとうございました!活躍を楽しみにしております!


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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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