暑い時期こそお風呂に入ろう!
暑い時期こそお風呂に入ろう!
湯船につかるとさまざまな疲労回復効果が期待できる
これから暑くなり、運動するたびに汗をたくさんかくようになるとシャワーを利用することも多くなると思います。汗を流してサッパリすることはよいのですが、短い時間でパパッと済ませられるだけに、帰宅後はシャワーだけ・・・という選手がいるかもしれません。湯船につかって熱いお風呂に入るのはめんどうに思えるかもしれませんが、日々のコンディションを整えるという意味ではぜひ続けて欲しい習慣です。
●温熱作用
湯船につかることで身体全体が温められて血管が拡張し、身体に蓄積された疲労物質や老廃物の代謝・排出サイクルが早くなります。また筋肉を温めることは柔軟性の改善につながります。熱いシャワーでお湯をかけるだけでは表面上しか温まらないため、身体もすぐに冷えてしまいがちです。
●水圧作用
お風呂では水面からの深さに応じて水圧が加わります。特に下肢への水圧はポンプ作用としてたまった血液を心臓に戻すことを助けるため、血液循環が良くなります。また腹部にかかる水圧は、身体の中心部にある横隔膜を押し上げるため呼吸回数が自然と増え、心肺機能が高まります。
●浮力作用
水中では浮力が働くため、体重を支えている筋肉や関節は重力によるストレスから開放されて負担が少なくなります。痛みがあるところも水中では動かしやすく、少しの抵抗でもトレーニングとしての効果が期待出来ます。
入浴は汚れた身体を洗ってキレイにするというだけではなく、血流をよくし、疲労回復を促すという意味でもとても重要なコンディショニングの一つです。このような温熱作用、水圧作用、浮力作用はシャワーではなかなか得られない効果ですので、暑い時期だからこそ湯船につかってしっかりと身体を温め、一日の疲れはなるべくその日に解消できるようにしていきたいですね。
文:西村 典子
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