体力レベルを高めるために行うと良いトレーニングは?!
体力レベルを高めるために行うと良いトレーニングは?!
ボールを使ったトレーニングは筋持久力強化につながる
入部して一ヶ月あまりがたち、新入部員もクラブ活動に慣れてきた頃だと思います。まだまだ技術面や体力面では上級生に劣る選手も少なくないでしょう。技術練習と並行して体力づくりを目的としたランニングやグランドトレーニングを行う上で、気をつけておきたいポイントなどを確認しておきましょう。
【ランニング編】
ただキツいランニングメニューを行えばいいというものではなく、どういった体力要素を鍛えるのかということを明確にしておく必要があります。その内容は日替わりでも構わないのですが、「今日は疲労回復・スタミナ強化につながるインターバル走を行う」「坂道をダッシュすることで一歩目の力強さと瞬発力を強化する」「ロング走を行うことで全身持久力を鍛える」といった具合です。
ここで理解しておきたいことは、ランニングで強化される体力要素と、トレーニングで強化される体力要素は必ずしも一致するものではなく「ランニング=下半身強化」とは一概にいえない点です。特に筋力などについてはランニングを毎日行うよりも、ウエイトトレーニングを週に2~3回行うほうが効率よく強化することにつながります。
【トレーニング編】
走・攻・守のどれをとっても重要となるのが下半身の力強さではないでしょうか。グラウンドではボールを使ったトレーニング(いわゆるペッパー)や技術練習を繰り返すことによっても下肢を鍛えることは可能です。ただこの場合は筋力強化というよりは、筋持久力の強化をメインに考えて行っていると理解しておきましょう。またジャンプ動作は瞬発力強化につながりますが、筋力レベルの低い段階で繰り返し行うと膝や足首、腰などに負担がかかってケガをする場合があります。
特に新入生がジャンプ動作を含むトレーニングを行う際には、なるべく練習開始後の早い段階で行うようにしましょう。練習時間や練習量が増えるにしたがって疲労が蓄積されるため、身体的にフレッシュな状態で行うことがケガを防ぐことにもつながります。
文:西村 典子
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