Column

県立宮崎工業高等学校(宮崎)

2016.01.24

 昨年創立110週年を迎えた宮崎工業高校は、機会科、電気科だけでなく化学環境科やインテリア科など7学科あります。野球部は全国的にも有名で2010年春の選抜2012年夏の甲子園にも出場しました。OBには中日ドラゴンズで活躍する浜田 智博投手らがいます。また、有名なのは野球部だけではなく陸上部や自動車部も優秀な成績を残し、全国大会の常連校です。

 春は九州大会出場、夏は甲子園で躍動することに向かって他の部活と互いに励まし合ってトレーニングを行う宮崎工業高校ナインにこの冬にかける思いを伺いました。

チーム基本情報を紹介!

宮崎工業高校の﨑村 龍輝君(学年:2年/役職:主将)にお話を伺いました!

Q. 部員は何人いますか?

 1年生22人、2年生24人の合わせて46人です。マネージャーが2人います。

Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。

 学校外に専用球場あります。また、宮崎工業高校第2グランドとして、野球場(旧[stadium]宮崎県営野球場[/stadium])や陸上競技場兼ラグビー場、テニスコートがあります!野球部の他に陸上競技部、ラグビー部、硬式テニス部、ソフトテニス部が活動しています。

 競技力強化推進校に指定されているだけあり、設備もスゴイですね!

今年のチームについて

サーキットトレーニングに励む選手たち(県立宮崎工業高等学校)

Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を教えてください。

 守りが堅いこと、粘り強いこと、そして素直さがチームのウリです!

Q. では、このオフシーズンでのチームの目標は何ですか?

 攻撃力を高めていくことです。

Q. オフシーズンの練習で、『自分たちのチームならでは!』の名物練習や、これは本当にキツイというメニューがあれば教えてください。

 今年の冬から陸上競技部と合同でのサーキットトレーニングを始めました!陸上部以外に、バスケットボール部、ラグビー部、水球部も参加し、互いに競争しながらトレーニングに励んでいます。

Q. 他の部活動と合同で行うとお互い学べてとてもためになりますね。では、この春、そして夏の目標を教えてください。

 春は九州大会に出場し、夏は甲子園で躍動することです!

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[page_break:秋の大会を振り返って]

秋の大会を振り返って

Q. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか?

 試合に勝つ度に、チームがレベルアップでき、上位での戦いの緊張感を経験できました。また、先制されても追いつく粘り強さをみせられたことは自分たちにとって自信になりました。そして新チーム発足時から練習してきたことを発揮できた大会でした。

Q. 準決勝の緊張感や、練習の成果が発揮できたことは今後の大きな糧になりますね!では、秋季県大会準々決勝では延長再試合を経験しましたが、延長戦後から再試合の直前までは何を考えていましたか?

 クリーンナップが2安打しか打てず、チーム全体でも51打数8安打と打てていませんでした。さらに、延長10回以降は無安打と完璧に抑えられていたので、相手投手を攻略するため、全員で必死に振り込みました!

Q. その振り込みが勝利に結びついたんですね!では、大会を終えて『こういうところに磨きをかけていきたい!』と思ったことを教えてください。

 チャンスを多く作りだしてそのチャンスで大量得点につなげられる攻撃力を作り上げたいです。

Q. この秋、活躍を見せてくれた仲間を教えてください。

 準々決勝で逆転タイムリー三塁打を打った﨑山 佑誠と、3回戦で勝ち越し2ランを打った押川 大樹、秋の大会で39イニングで1失点という好投した桝田 太聖、そして4番の横山 英輔、主将で5番の﨑村 龍揮です!

Q. 続いてチームの中で、この春にキーマンになってくれるであろう選手を教えてください。

 同じくこの秋活躍した5人ですね!
﨑山には勝負強い打撃に磨きをかけて欲しいと思います。横山には投手、野手、打者として中心的存在としての活躍を、押川には俊足を生かしたプレーでチームの起点となってくれることを期待しています。
投手の枡田にはチャンスを与えないピッチングを目指して欲しいと思いますね。
﨑村は破壊力ある打撃でチームを牽引していきたいと思います!

Q. ありがとうございます!是非注目したいと思います。では最後に2年生にとっては最後となるオフシーズン。1年生にとっては、初めてのオフシーズンです。春に向けて、冬の意気込みをどうぞ!

 秋の大会は、打撃が弱かったので、1試合の平均得点を高くし、2年生、1年生とも体が細いので、冬のトレーニングに励み、体を強く、大きくします!

 ありがとうございました!

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[page_break:指導者が語る!このチームの強み]

 ここからは、副主将の山本 篤矢君(2年)、横山 英輔君(2年)にお話を伺います!

取材に協力してくれた山本篤矢君(県立宮崎工業高等学校)

Q. 高校野球が好きなところは何ですか?

山本 篤矢(以下「山本」):1つの目標に向かって、全員がまとまって野球に取組むところと、1つの練習を終えた時の達成感や、試合に勝った時の喜び、仲間が活躍した時に全員で喜び、チームが1つになれるところ、誰でも見た人を感動させることができるところです!

横山 英輔(以下「横山」):本気でぶつかって一生懸命なところと、甲子園を目指して皆が熱くなれるところです!

Q. この冬はどんな冬にしていきたいですか?

山本:スイングスピードを上げて、少しでも投手陣を楽にさせられるようになり、どこからでも得点ができるように打撃力を上げます!

横山:下半身強化とスイングスピードを上げ、体を一回り大きくし怪我をしない体を作ります!また、投げ込んで、キレと精度を上げます!

Q. ふたりとも具体的に理想が見えていて良いですね!では、野球をする上でモットーにしている、好きな言葉は何ですか?

山本:「一生懸命」です!

横山:「何事にも全力」です!

取材に協力してくれた横山英輔君(県立宮崎工業高等学校)

Q. それでは最後に『自分はここまで成長するぞ!』という熱い宣言と夏までの目標をお願いします!

山本:正捕手の座を奪いとって、泥臭く勝ちにこだわったプレーで、チームに貢献したいです。また、走塁阻止率3割以上を目指します!

横山:打者としてはホームランを10本以上打ち、投手としては140キロを投げれるようになります!
新チームから秋にかけて、怪我のため登板できませんでした。この投げられなかった悔しさを冬の練習にぶつけ、来年の春から夏に投手として活躍できるように冬練に全力で取り組みます!

 ありがとうございました!

指導者が語る!このチームの強み

岩切 隆公監督に質問!

Q. 今年のチームは、新チームが始まってからどんなテーマをもってチームを作り上げてきましたか?

 投手は昨年度のチームから公式戦を経験してきた桝田と横山の2人がいたため、ある程度、安定した試合運びができると想定していました。
守備に関しては、どのポジションも平均以上の実力を備えた選手がおり、守備についても新チーム当初より自信がありました。ですので、安定感の向上に焦点をあてましたね。
攻撃は前チームに比べ、公式戦での実戦経験が乏しく、攻撃力に不安があったので、打順や攻撃パターンの構築に時間をかけました。

Q. 秋の大会の振り返りとこの冬のテーマを教えてください!

 秋の大会では、投手を中心とした守りが機能し、少ない失点で試合をつくることができました。準々決勝・準決勝では失策から苦しくなる場面も出現したので、さらに守備力を高めたいと思います。

 攻撃面では、全体的に少ないチャンスをしっかりと得点に結びつけられましたが、全体としてチャンス機会が少ないです。スイングスピードを上げることで、ミート力を高めることと、ストライク、ボールの見極めをしっかりできるようになることで、出塁数を増大させたいです。
また、バントや走塁などの機動力は未熟なので冬場に基本練習を重ね、機動力を高めたいと思います。体を強く大きくし、競技レベルのスケールアップと怪我の防止につなげたいと思います。

Q. 守備・攻撃・走塁とそれぞれ成長が楽しみですね。最後に厳しい冬のトレーニングを送る選手たちへ一言をお願いします。

 秋は、惜しくも準決勝敗退となりましたが、延長再試合を含め6試合も公式戦を戦うという貴重な経験を積むことができ、課題も明白となりました。秋の大会での課題克服と夏への目標を明確に掲げて冬季練習を質の高いものとし、春以降たくましく力強い戦いができるように成長してほしいですね。

 他の部活動と切磋琢磨し、高い意識で冬のトレーニングを取り組む宮崎工業高校の活躍に期待です!ありがとうございました!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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