日大二vs都立日野台

　16時30分、[stadium]府中市民球場[/stadium]での第3試合、日大二対都立日野台が開始された。グラウンドは少々荒れているが、第2試合の時のような強い風は吹いていない。心地よい夕暮れ時といった感じだ。
都立日野台は、昨夏は2回戦止まり。今夏はその2回戦、都立武蔵野北を相手に12対3と大勝し、この3回戦に挑む。日大二は昨夏3回戦、同じく[stadium]府中市民球場[/stadium]で日大鶴ヶ丘に敗れている。昨夏の悔しさを晴らすためにも、まずはこの因縁の地で行われる試合は負けられない。

　試合は、いきなり日大二打線が都立日野台に襲い掛かる。
1回裏、四球とバント処理のエラーなどで一死二、三塁のチャンスをつくると、4番・今川 大輔、5番・林 健太の連続タイムリーで2点。さらに7番・髙桒 一真のタイムリーで1点を追加し3点を先制する。

　しかしその後は代わった都立日野台2番手・武内 洸樹の前に抑え込まれ、スコアボードにゼロが並んでいく。

　逆に都立日野台は4回表、この回先頭の4番・永井 佑輝がチーム初ヒットで出塁すると、5番・鈴木 杜和が送り、一死二塁。続く6番・武内 洸樹はセンターへ抜けようかというヒットを放つ。ここは日大二ショート・豊泉 恵太が横っ飛びで打球を止めるが、内野安打で一死一、三塁。その後死球などで二死満塁とし、迎えるは9番・鈴木 恭祐。鈴木恭が放った鋭い打球はライト前へ。タイムリーとなり一塁上でガッツポーズを繰り出す鈴木恭にスタンドは割れんばかりの歓声を送る。さらに畳みかけたい都立日野台だったが、ここで走塁ミスが出て、この回を1点で終える。

　日大二に再び快音が聞かれたのは、6回裏だった。
四球とエラーで一死一、二塁のチャンスをもらうと、9番・豊泉 恵太が俊足を飛ばしバントヒット。満塁とする。続く1番・上原 和人のレフトへのヒットで、三走・髙桒はもちろん二走の工藤 優太も一気にホームへ。相手の出方をしっかりと見た積極的な走塁で2点を追加。さらに７回にも髙桒の犠牲フライで1点を追加。6対1と都立日野台を引き離す。

　8回からは照明に灯がともる点灯ゲームに。都立日野台は劣勢にもよく声が出ており、迫力すら感じもしたが、一歩及ばず。走塁などの細かいプレーをきっちりとやり切った日大二が6対1で勝利し、4回戦進出を決めた。

（文＝青木有実子）

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