県立呉商業高等学校(広島)
県立呉商業高等学校がある臨海都市・広島県呉市は、穏やかな瀬戸内海に面した言わずと知れた港町。造船を中心とした製造業が発達するなどし、多くの会社、ビジネスが生まれました。それを支えているひとつが呉商。
教育は実践的で、体験学習の一環として、生徒たち自身が出資者となり「株式会社呉商」という模擬会社を作り商品の生産、流通、消費までの一連の業務を実際に行っています。模擬会社とはいえ、実際に商品も販売され株主総会もある本格派です。
過去全国大会で4連覇を達成した簿記部をはじめ、ワープロ部、珠算部などが全国の舞台で活躍しています。
野球部は2010年の春は4強、2012年の秋にはベスト8入りをしています。昨秋、そして今年の春季大会は3回戦進出。古豪、強豪私立が多い広島県内での奮闘が続いています。
「呉から日本一」を目指し全員一丸。冬からのトレーニングで身体を鍛え、本音でぶつかり合ってきたという呉商野球部を、主将の丸本 勇毅君に紹介していただきましょう!
チーム基本情報を紹介!
■ 呉商の丸本 勇毅君(学年:3年/役職:主将)にお話を伺いました!
Q. 部員は何人いますか?
1年生が15人、2年生が16人、3年生が17人の合計48人です!
Q. 平日の練習時間は何時から何時までですか?
16時から19時までです!
Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。
学校のグラウンドで活動しています!
[page_break:今年のチームについて]今年のチームについて
主将・丸本 勇毅選手(県立呉商業高等学校)
Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。
まず「チームワークが良い」これは外せません。次に、「自分たちがやってきたことを信じて、自信を持っている」。そして、「呉から日本一」をチーム全員で心に留めています!
Q. 日本一に向けて、自分を信じる。良いですね!では、その日本一をつかむための夏へ向けて、現在どんなことを課題においていますか?
普段の学校生活および家庭生活の態度がきちんとしていないと大事な場面で悪いところが出るため、毎日の生活態度を自律し、野球部の生徒が呉商の生徒の見本となるような行動をとるようにしています。そのことによって、野球でも自覚と責任感が強くなりました!
Q. しっかりした受け答え、ありがとうございます!春季大会を振り返るとどのような課題が見つかりましたか?
練習でも常に実践を意識して行っていますが、今まで以上に緊張感を持って練習に取り組んで、創意工夫を常に考えることが大事だと思いました。
Q. これが自律ですね!創意工夫という意味で、冬に取り組んで春季大会に成長が実感できたことはありますか?
身体作りに重点を置きトレーニングを強化したのですが、その成果は少しずつ出ていると思います。食事の見直しはもちろん、日常生活での身体の使い方に気を付けました。身体の使い方に限らずですが、日常生活で自律した行動をとることが技術を超えたところで勝つために必要だと思います。
Q. これは聞いていてこちらの身が引き締まる思いです…!野球部のみなさんは、このような同じ考えを持っているのでしょうか?
本音でぶつかり合いミーティングを重ねたため、互いに考えていることや思っていることがわかるようになりました!
Q. チームは一つにまとまっているようですね!では、夏を迎えるにあたって、どんな気持ちで練習していますか?
今までやってきたことに自信を持って、自分を、チームメイトを信じ、本気で「呉から日本一」を目指します!!
Q. ありがとうございます!では、このチームのキーマンを教えてください!
チーム全員です!
全員が「呉から日本一」という目標を共有し、全員で戦ってきたチームなので、ベンチ入りメンバーだけでなく全員がキーマンです!
これは楽しみです!ありがとうございました!
ここからは大西 将史君と、三谷 育海君の副主将コンビにもお話を伺います!
副主将・大西 将史選手(県立呉商業高等学校)
Q. 高校野球のどんなところが好きですか?
大西 将史(以下「大西」):力が劣っていても努力と精神力で勝ち上がることができるところが好きです!
三谷 育海(以下「三谷」):チーム数が多い中で甲子園を目指すところです!
Q. 努力と精神力は鍛えるのが大変!でもそこに目を付けられるのは頼もしいですね。一番好きな練習は何ですか?
大西:バッティング練習ですね!
三谷:自分はトレーニングが好きです!
Q. では身体作り大好きな三谷君!キツいと感じる練習は何ですか?
三谷:好きだけど、キツいのもトレーニングです。
副主将・三谷 育海選手(県立呉商業高等学校)
Q. なるほど…(笑)気持ちはわかります。大西君はどうですか?
大西:自分もトレーニングはキツイと思います。
Q. とはいえ、キツいのは効いている証拠ですからね。がんばりどころです!では、引退までにこの高校と対戦してみたいという高校はどこですか?
大西:敦賀気比高校です。やっぱり全国で強いと思うチームとやってみたいです!
三谷:広島広陵高校です。広島の強豪校で春季大会の優勝校であり、昨年秋季県大会3回戦で悔しい負け方をしたので、次こそは勝ちます!
Q. どちらも強豪。日本一を目指すには避けて通れませんね!さて、一番好きな応援歌は何ですか?
大谷:「情熱大陸のテーマ」です!
三谷:「アフリカンシンフォニー」です!
Q. それでは最後に、野球をする上でモットーにしている、好きな言葉を教えてください!
大谷:「躊躇うな(ためらうな)」です!
三谷:「継続は力なり」
ありがとうございました!
指導者が語る!このチームの強み
■朝生 一弘部長に質問!
Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どのようにチームを作り上げてきたのでしょうか?
指導するうえで、「社会で必要とされる人材育成」をモットーにしています。
「野球部員である前に立派な呉商生であれ」という方針のもと日常生活を自己管理し、野球部が呉商生の見本となるように心掛けてきました。
また、生徒間でのミーティングにおいて本音で話し合い、ぶつかり合いながらチームの結束力を高め、全員で冬場の厳しいトレーニングも乗り越えてきました。チームワーク・礼儀・マナーはどこにも負けないチーム作りができたと思います。
確かに、頼もしい選手の皆さんでした!お話をお聞かせいただき、ありがとうございました!