試合レポート

都城vs宮崎日大

2014.11.16

圧巻!!都城山本由伸が9回16奪三振・無四死球!

都城vs宮崎日大 | 高校野球ドットコム

9回16奪三振・無四死球の山本由伸(都城)

【両チームここまでの戦績】

都城
[地区予選]
都城 10-0 都城高専高城小林秀峰(7回コールド)
[本戦]
1回戦:都城 9-1 宮崎大宮(7回コールド)
準々決勝:都城 7-5 延岡工

宮崎日大
[地区予選]
宮崎日大 11-1 佐土原(5回コールド)
宮崎日大 7-5 宮崎工
[本戦]
1回戦:宮崎日大 10-3 延岡(8回コールド)
準々決勝:宮崎日大 1×-0 都城東(延長14回サヨナラ)

 準決勝第1試合は、見事なまでの投手戦になった。
都城山本由伸(今大会は背番号5)。宮崎日大金丸。両投手が6回までを被安打2・無失点。ともに三塁を踏ませない好投をみせた。

 均衡が破れたのは、7回裏。
宮崎日大4番溝上が強烈な中前安打で出塁すると、続く5番長友がバスターで鋭い打球を放ち、これが右中越適時三塁打となって1点を先制した。

 一方、都城は1・2・3回に加えて7・8回までも三者凡退。ここまで都城の2安打は、1番黒木主将の単打2本。他全打者が全打席ノーヒットという、もどかしいまま9回を迎えていた。

 そして、都城は9回表。
先頭の1番黒木主将が3安打目となる中前安打で出塁!宮崎日大金丸をマウンドから降ろした(金丸は一塁へ)。代わった宮崎日大松浦から、都城2番平部が犠打を試みるも、松浦の好フィールディングに阻まれ送れず。一死一塁から、続く3番山本由伸が執念のサード強襲安打で出塁するも、4番小島は三振。

 9回二死一二塁。
ここで、宮崎日大は再び金丸がマウンドにあがった。金丸があと一人抑えれば宮崎日大がシャットアウト勝ちという場面であったが、都城に光が差し込んだ。


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エース山本由伸の女房役・山本陽盛(都城)

 都城5番柊木野が四球を選び二死満塁!ここで打席に立ったのは、山本由伸をリードする女房役・山本陽盛山本陽盛が3球目を中前に弾き返した!
都城三走平部に続いて、二走山本由伸が逆転のホームイン!!!好投を続けていた山本由伸に、山本陽盛が逆転勝利をプレゼントした。
都城ベンチ・スタンドは、この瞬間を待っていたかのように大歓声が沸き起こった。

 都城2-1宮崎日大
都城山本由伸は、9回裏を三者凡退に抑えて完投勝利!奪三振16(うち振り逃げ2)!無四死球!文句なしのベストピッチングだった。

 現チーム(2年生含)でも、エース山本由伸山本陽盛の1年生バッテリーで今秋季大会(第135回九州地区高等学校野球大会宮崎県予選)でベスト4を果たした都城。1年生チームも、試合前練習・ノックから、ゲームセットの瞬間まで、高校球児らしく!ベンチ入り全選手が大きな声を出し続け、全力疾走・挨拶を徹底している都城ナイン。今日の1戦のように、完全に追い込まれた土壇場でも力を100%発揮する為には、勝利の女神に微笑んでもらう為には、そのような姿勢が必要不可欠だ。

 今秋季大会で、九州大会出場をあと一歩で逃した悔しさから約1ヶ月。この1年生大会で「優勝」を勝ち取り、今シーズンの県公式戦を締めくくりたいところだ。

都城・森松賢容監督
「由伸が良く投げていたので、『由伸を負け投手にするなよ。』と選手に言った。決勝は、思いっきりやらせる。」

都城山本由伸投手
「(自チームに)なかなか点が入らなかったが、辛抱して投げた。決勝も投げて優勝したい。」

都城山本陽盛捕手
「(山本由伸投手は)直球・スライダーとも良かった。(決勝打に)つないでいこうと思った。最後は気持ちで勝った。」

(写真・文=三角 竜之

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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