試合レポート

京都成章vs京都国際

2014.09.29

6回13奪三振の好投・京都国際永井、勝敗を決めるキーマン

京都成章vs京都国際 | 高校野球ドットコム

京都国際・永井投手

 決して大きくはない身体から投げ出される力強いストレートや大きく曲がるカーブ。1球1球コントロールよく投げ分ける京都国際の先発永井投手に、京都成章ナインは悩まされた。

 京都成章は4回に1点を取ったものの6回終了時点で三振13。6回は三者連続三振だった。
しかし、当たればでかい。3回に出塁した8番日下投手は右越二塁打、4回にも3番内川一塁手の右中間への二塁打と、当たると外野への長打が目立ち京都成章に勝利の可能性が全く無いとは言い難かった。

 先制したのは京都国際。3回裏、京都国際先頭打者8番高山一塁手が安打、9番八若三塁手が死球、1番谷村中堅手が安打と連続で出塁し一気に満塁に。2番野崎二塁手の当たりを京都成章佐田遊撃手が上手くさばき三塁走者をホームでタッチアウト。ひとまず失点を免れるが、続く3番金本遊撃手が左前打を放ち、この間に一気にランナー2人が生還し2点を先取した。

 1点ビハインドで追う京都成章。7回表の攻撃、急に相手先発・永井投手の球をとらえ始めた。

8番日下投手、9番佐田遊撃手、1番喜多村右翼手が連続安打で出塁し一気に満塁、逆転のチャンスに。京都国際ナインは一度マウンドに集合し、6回までの目を見張るような好投ぶりからは、少し変わった先発永井投手に声をかける。仲間の声を味方に、ここまで3打席3三振の京都成章2番常塚二塁手から4つ目の三振を奪いピンチを潜り抜けた。


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京都成章・日下投手

 しかし8回表。京都成章の攻撃、先頭打者3番内川一塁手をエラーで出塁させると、代走北尾を牽制悪送球で三塁まで進塁を許してしまう。4番松田左翼手は打ち取られるがタッチアップでランナーが生還し1点追加、2対2の同点に。

 そして5番岡本中堅手が内野安打で出塁し6番山本捕手の犠打で進塁、7番高橋三塁手のタイムリーで逆転に成功。8番日下投手の左中間への当たりで高橋三塁手も生還し、さらに1点追加、この回3点をもぎ取った。

 9回表には追加点はなかったものの、最後の打者に対し京都国際永井投手は力いっぱい投げ込み、外角高めストレート見逃し三振を奪った。

 2点を追う京都国際も9回裏、逆転に次ぐ逆転サヨナラ勝利を狙う。7番柳左翼手が安打で出塁すると、9番八若三塁手が死球、1番谷村中堅手が安打で出塁し満塁へ。緊張の空気の中、京都成章先発日下は落ち着いて投げ抜き勝利を掴みとり、女房役山本捕手に白い歯を見せほほ笑んだ。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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