試合レポート

城北vs脇町

2014.07.14

「未来へ続く」夏の一戦

 選手権。

 大半の3年生球児にとっては最後の大会であると同時に数多くの1・2年生球児にとっては最初の晴れ舞台である。秋季大会・春季大会等とは比較にならない観客数や注目度、報道量。それらの雰囲気を楽しんで実力以上のものを発揮できる選手もいれば、期待をプレッシャーに感じて悔いを残す選手も。そして、彼らは3年生たちの想いを感じ、未来へのバトンを受け取っていく。

 この試合もそうだった。先発はともに2年生。脇町喜藤 大輝(2年・左投左打・173センチ71キロ・東みよし町立三好中出身)が緩急をつけて強打の城北打線に対峙すれば、徳島城北・笠井 康平(2年・右投右打・179センチ79キロ・徳島市立川内中出身)も目測130キロを超える力のあるストレートとフォークなどの落ちるボールを駆使。明暗は分かれたが、秋以降の飛躍を十分に予感させるポテンシャルを示した。

 さらに徳島城北は笠井を含めスタメン6名、脇町も喜藤含めスタメン3名が2年生。今大会初の全員安打で勝ち進んだ徳島城北の2回戦以降はもちろんのこと、両校の未来にも注目していきたい。

(文=寺下友徳

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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