聖光学院vs宮崎北
宮崎北は聖光学院に惜敗も手ごたえを感じる結果に
粘る宮崎北をかわして好投した石井成(聖光学院)
今チーム、宮崎県内の3年生投手で、強豪校(強力打線)と投げ合えるだけの力があるのは、宮崎南の境田 恭太郎や宮崎北の安在 和貴かな・・という印象がある。
その一人、安在を擁する宮崎北が甲子園常連校の聖光学院打線に挑んだ一戦。
安在は、立ち上がりで制球に苦しむも、3回までノーヒットピッチング。
すると、3回裏。
宮崎北の2番上田 一平が二死一三塁から三遊間を抜けるタイムリーヒットで先制!安在を助ける一打で、聖光学院からリードした。
その後、中盤も聖光学院のエース石井 成との投手戦となり、6回終わって宮崎北が1-0でリード。
宮崎北ナイン・ベンチ・スタンド、観客の中には宮崎北「勝利」の二文字がちらついた人がいたかもしれない。
しかし、好事魔多し。7回表に、これまで堅い守りをみせていた宮崎北の内野が浮き足立ち、挟殺プレー崩れ(野選)と悪送球で2点を献上し、一瞬で逆転を許した。
宮崎北は、最終回に先頭の1番戸梶 仁道がセンター前に上手く打球を運んで出塁してチャンスメイクするも、後続が強攻策で戸梶を二塁に進められないままゲームセットとなった。
結局、宮崎北のエース安在は、9回132球を一人で投げ抜き、被安打4(全て単打)・奪三振1・四死球5・自責点0。聖光学院打線を、巧みに打ちとる好投でタイムリーを一度も許さなかっただけに、悔しすぎる敗戦だった。
宮崎北は、強豪校を相手に善戦したが、一瞬の心の隙と攻守の甘さが敗戦につながった。
最後の夏には、絶対に許されない。
課題を克服し、夏には強豪校を撃破できるチームになることを期待している。
(写真・文=三角 竜之)