【センバツ】第86回選抜高校野球大会 神村学園「胴上げ」は甲子園で！
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選抜への意気込みを新たにした神村学園ナイン
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神村学園「胴上げ」は甲子園で！
いちき串木野市にある神村学園に「朗報」が届いたのは午後3時45分過ぎ。部員37人は仲山晃樹主将(2年)の「全国制覇、するぞ！」の音頭で気合を入れ、選抜への意気込みを新たにしていた。
昨秋は鹿児島大会を制し、九州大会でも4強入りした。1番・仲山、3番・小島千聖(2年)ら強打者を擁し、打ち勝つ野球は今や神村学園の「お家芸」ともいえるが、仲山主将は「甲子園では好投手もいてそう簡単に勝てない。1対0で勝つ野球を目指す」と投手を含めた守備の強化を選抜までの課題に挙げていた。
選抜出場を喜ぶ神村学園ナイン
今年チームのスローガンに掲げたのは「有難う」。これから試合を迎えるまでには様々な「難」が「有」るが、そんなときでも「ありがたい」と感謝の気持ちを持ち、「野球だけでなく日常生活から、当たり前にできることを当たり前にやる『凡事徹底』を言い続けてきた」と小田監督。仲山主将は「あいさつはきちんと60°の角度でやること、食事や洗濯物の片づけなどは学年に関係なく自分でやるなど、変な上下関係をなくして、当たり前のことが当たり前にできるように意識を変えてきた」と話す。
出場決定の電話が鳴った際、小田監督は「子供たちがきつい練習をしてきたことが報われた」と涙を流しかけたが「目標は全国制覇」とすぐに気持ちを引き締めた。学園長から出場決定を祝う胴上げを勧められたが断った。「胴上げをするなら、全国制覇果たした甲子園球場でやりたい」とぶれない目標に突き進む決意を固めていた。
(取材・文 政純一郎)
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