試合レポート

鹿屋工vs指宿商

2013.07.17

投打の主軸が活躍・鹿屋工

エースで4番の村山隆磨(3年)、3番・小能侑也(3年)、投打の主軸がチームをけん引し、鹿屋工がコールド勝ちした。

エース村山は指宿商打線を3安打完封。
5月のNHK旗までは真上から投げ下ろす力投型だったが、この夏はフォームをアレンジしたのが功を奏している。インステップする癖を矯正した。始動からトップを作るところまではリラックスして無駄な動きを極力少なくし、最後の腕の振りだけに力を入れる「省エネ投法」だ。リリースポイントも真上よりも若干下げて、身体の回転を利かすようにしている。

力のメリハリをつけることで、ボールのキレが増し、打者を見ながら頭脳的な投球ができるようになった。初戦は鹿児島玉龍の好投手・小久保気(3年)との投げ合いを制し、この日は打撃でも2打点を挙げ、今後の戦いに弾みがつく結果を残すことができた。

初戦は無安打に終わった小能はこの日2本の三塁打を含む4打数3安打2打点と気を吐いた。初回、3回はいずれも初球をとらえてタイムリー。3打席目は初球を打ち急いでファールフライになったことを反省し、8回の先頭打者で迎えた4打席目は、ボールをきっちり見極めて左中間最深部に鋭いライナーの三塁打を放ってコールド試合の足掛かりになった。

NHK旗では8打席連続ヒットの怪記録も作った。甘い球を逃さない積極性と同時に、きちんとボールを見極める冷静さも兼ね備え、好打者の雰囲気を醸し出していた。

(文=政 純一郎)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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