試合レポート

成立vs成城学園

2011.07.23

土壇場で粘りを見せるが成城学園が8回コールド負け

 5回表の時点で、11対1。

5回裏を無得点で終えるとコールド負けが決まってしまうまで、追い込まれた成城学園が土壇場で粘りを見せた。
8番・清水が安打で出ると、代打に加藤大が起用される。
加藤大が四球を選び、鹿島が犠打を決め、後に繋げる。二死2、3塁で2番・岩本がライト前ヒットを打ち、1点を返す。さらに3番の荒木もライト前にヒットを放ち、点差を8点に縮めた。

6回にも成城学園が反撃に出る。早々、ツーアウトを取られてしまうが、7番・風間が左中間に二塁打を放つ。成立のワイルドピッチのあり、二死3塁のチャンスとなった。
この得点機に後続も続く。清水がレフト前に適時打を打ち1点を入れる。5回にもチャンスを広げる一打を放った岩渕が左中間を抜く三塁打を放ち、さらに1点。1番の鹿島に返り、その鹿島が適時打を放ち、この回3点を返した。

しかし、成城学園の反撃もここまでだった。7回に1点、8回に2点を成立に入れられ、8回コールド負けを喫した。
途中、何度もコールド負けが決まりそうになるも自慢のチーム力で乗り越えた成城学園

ベンチは押された場面でも笑顔を絶やさず、良い雰囲気を保ったままだった。ピンチを乗り越える度に、「良いチームだなと改めて実感した」と二塁手・荒木が話す。
164㎝と小柄ながら3番打者を担う荒木は、
「野球は体格ではないと思っている。このチームで本当に良かった。チームも大好きだし、野球も大好き。これからもどんな形でも野球は続けていきたい」と試合後、目に涙を浮かべながら笑顔で話してくれた。
最後まで笑顔を絶やさなかった成城学園の強さは「みんなのために」という気持ちからなるチーム力だったのだろう。

(文=編集部)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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