試合レポート

立正大淞南vs鳥取西

2011.06.12

立正大淞南vs鳥取西 | 高校野球ドットコム

勝利の瞬間

再び着けた背番号1

最後の打者の打球がレフトのグラブに収まると背番号1が思わず手を叩いた。そしてガッツポーズも出た。
昨春以来の背番号1をつけたエースの好投で、島根4位の立正大淞南が、鳥取1位の鳥取西相手に完封勝ちを収め、準決勝に進出。これで今大会ベスト4に勝ち上がったチームはすべて島根県勢となった。
試合後、立正大淞南の太田充監督は「(島根県勢がすべて勝った)前の3試合でプレッシャーをかけられていたので、とりあえずよかったです」と胸をなで下ろした。

この日、雨の影響で第一試合の開始時刻が約1時間半遅れたこともあり、第4試合目となったこの試合は、8回からナイターが点灯した。そのカクテル光線を浴び、立正大淞南の背番号1がマウンド上で一際を輝いてみえた。

その背番号1とは立正大淞南のエース・田邊健太である。昨春に一度は背番号1を着けたものの、厚みのある投手陣のなかでエースナンバーをなかなか着けられなかった。

だが、実力で勝ち取り、再び着けた背番号1。今大会初戦でいきなりその本領を発揮した。丁寧にコーナーを突くらしさを貫き、鳥取西打線に7安打を打たれながらも粘り強く要所を締め、完封勝利を飾った。

「緊張感ある公式戦のなかで、どうトレーニング積んでいくかということが大事。明日はいろいろ試したい。最後(夏)まで競争ですからね」と太田監督は手綱を引き締めたが、最後に「田邊はよかったですね」と成長した左腕を称えた。

(文=アストロ

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.11

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在28地区が決定、長野では松商学園がノーシードに

2024.05.10

【京都】昨年秋2回戦敗退の鳥羽が京都国際と対戦、昨年秋Vの京都外大西は西城陽と対戦<春季大会>

2024.05.10

【香川】昨夏甲子園Vの慶應義塾を招待!春4強が迎え撃つ<招待試合>

2024.05.10

【和歌山】2季連続Vを狙う耐久と10大会連続決勝進出を狙う智辯和歌山が対決<春季大会>

2024.05.10

【宮城】5大会連続V狙う仙台育英は名取北と白石工の勝者と対戦、東北とは同ブロック<春季大会組み合わせ>

2024.05.08

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.11

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在28地区が決定、長野では松商学園がノーシードに

2024.05.06

センバツV・健大高崎は夏も強い! Wエース抜きで県大会優勝、投打に新戦力が台頭中!

2024.05.06

【関東】山梨学院と常総学院がそれぞれ優勝、出場校の対戦が確定<春季大会>

2024.05.06

【春季埼玉県大会】花咲徳栄4回に一挙10得点!20得点を奪った花咲徳栄が昌平を破り優勝!

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>