伝習館vs城南
松野（伝習館）
今自分が何をすべきか
応援の簡素化を求められての試合。スタンドから聞こえるいつもの太鼓の音はなく、声だけでの応援が続いた。
伝習館は3回、先頭の酒見がヒットで出るとワイルドピッチやエラーで塁を進め、ノーアウト満塁のチャンスに1番水落祥太のヒットで先制。その後もエラーやタイムリーで打者一巡。この回6点を挙げる。
城南は、ヒットは出るもののあと一本が出ないまま試合が進む。5回、1アウトから馬渡がヒットで出ると長短打で３点を返す。
6回、伝習館は先頭の松野が二塁打で出ると、犠打で送り１アウト３塁のチャンス。ところが、水落祥太のヒットが微妙な当りとなり生還できず、続く志牟田のヒットで１点を追加、その後もヒットで追加点を挙げる。
8-3、伝習館リードで迎えた8回裏。福岡城南が反撃に出る。先頭の米替が本塁打で沈んだベンチを盛り上げると、２アウトから馬渡、白水(利)のヒットと四球で満塁とすると2番藤吉の二塁打で2点を追加。四球で再度満塁とする。バッターは4番土橋。
「絶対に抜けたと思った」(伝習館ナイン)
ライトに飛んだ打球を志牟田が好捕。
福岡城南は、あと1本が出ず敗れた。
この試合では、ネクストバッターが出ていない、コーチャーが出ていないなど審判が注意するシーンが何度も見られた。試合の内容もそうであるが、試合の中においても｢今自分が何をすべきか｣選手自身が考えて動いてほしいと、強く思った。
（文・撮影＝鎌倉 彩）
