第15回 強豪・早稲田大ボート部から学ぶ!エルゴメーターの正しい活用術【後編】2016年10月04日

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【目次】(ページ下部のフォトギャラリーもチェック!)
[1]正しいフォームでなければ本来の目的は果たせない
[2]最初のカタチを体幹や股関節を使えるポジションにする

 前編では、強豪・早稲田大ボート部が取り組んでいるトレーニング法について伺いましたが、後編ではトレーニングの正しい動作をお伝えしていきます。

正しいフォームでなければ本来の目的は果たせない

早稲田大漕艇部・石田 良知選手(3年)

 ところで高校球児のみなさんは、正しいフォームでエルゴメーターを活用しているだろうか?内田 大介監督は「トレーニングは、たとえばスクワットがそうであるように、エルゴメーターも正しいカタチで行わないと、目的は達せられません」とキッパリ。そして次のように続ける。

「運動能力が高い他競技の選手によく見られるのが、上体主導というか腕の力に頼って漕いでしまう選手です。あと、ウチの初心者にもいますが、太腿の前側しか使えていない選手も少なくないですね。筋力に自信のある選手が“おりゃー”という感じでハンドルを引っ張り、ワイヤーが波打ってしまうケースも見受けられます。こうしたことは、タイムの過度の重視も1つの原因になっているかもしれません。タイムを競うのは悪いことではありませんが、それは正しいフォームで漕げるようになってからの話だと思います」

 今回の取材で実技モデルをお願いした早稲田大漕艇部の石田 良知選手(3年)は、滋賀・彦根東高のボート部時代、野球部の選手が正しくないエルゴメーターの漕ぎ方を目の当たりにしてきたという。石田選手はエルゴメーターで決められた距離をどれだけ早くゴールするかを競う、アジアインドアローイング大会で、昨年2015年、日本代表としてアジアチャンピオンになっている。

「野球部の選手はウエイトなどでみっちり鍛えていて、腕力もあるので、エルゴメーターもボート部顔負けのスピードで漕ぐんです。でも終わると、“腕がパンパンだ”と言うんです(笑)。下半身、股関節回りの筋肉が使えていない証拠ですね。エルゴは本来、腕で漕ぐのではなく、“脚で漕ぐ”ものなんですが…中にはスピードを出そうとするあまり、ハンドルを真横ではなく上に引いてしまって、シートからずり落ちてしまう選手もいました。こうした傾向は、ウチの大学のアメリカンフットボール部の選手にもありますね」

<初心者に見られる悪い例>


スタートポジションの時に上を向いてしまうと、広背筋が使えない

太腿の前側だけで漕いでいて、股関節とハムストリングを使えていない

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