遠藤友彦の人間力!

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第45回 選手の思考力を養うシミュレーション「もしもシリーズ」を取り入れてみよう2017年05月18日

【目次】
[1]選手の思考力を養う「もしもシリーズ」
[2]先を予測するためにはここまで深いシミュレーションが必要だ
[3]できるできないではなく相手の出方を意識しながら頭の整理

選手の思考力を養う「もしもシリーズ」

ミーティング中の選手たち(写真はイメージ)

 梅雨の時期になれば、練習のバリエーションは限られてきます。夏大会までの限られた時間をどう有効に使うのか…指導者は頭を悩ませます。

 全国で野球指導者の方々に講座をしていますが、大会前の雨天時の時間の使い方を聞かれました。

 本番では大会日程の関係で無理をして雨の中も試合をすることがあるので、『雨の中で練習をする』というチームもあります。このとき、本番さながらの準備をしながらやるのは当然ですが、怪我のリスクもあるので毎回やるわけにはいけません。

 雨天室内練習場があればよいのですが、環境が整っているチームばかりではないので体育館練習や校内廊下を使って身体を動かすことが多いと思います。

 本番に繋がる時間を考えると、身体を動かすだけではありません。私たちサポートチームが学校に対して行っているのは、『もしもシリーズ』です。

 ミーティングで選手とディスカッションするのですが、試合をシミュレーションしたやり取りを行います。相手を設定し、場面状況を伝えて『そのときどうするのか』を擦り合わせます。

 一番のライバル(強者)と試合をして、初回無死一、二塁のチャンスを迎えたとします。3番打者(右打者と仮定)に『何を考え、どうする?』と聞きます。

 『バントします』

 これではお話になりません。バントをするにも、相手の何に警戒して、自分は何に意識を強く持つのか。そして、理想はどこにどんな打球のバントをするのか…です。

 相手目線で考えると、無死一、二塁のケースではバッテリーはできればバントを空振りさせて、捕手からセカンドに投げて走者の飛び出しを刺したいと考えます。

 1番打者が走者ですが、スタートが遅れるとサードフォースアウトもあるので早めのスタートを切りがちです。そこにバントをやりに行っての空振りは致命的な飛び出しとなります。

【次のページ】 先を予測するためにはここまで深いシミュレーションが必要だ

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プロフィール

遠藤 友彦
遠藤 友彦(えんどう ともひこ)
  • 有限会社ゴーアヘッドジャパン(GAJ)代表取締役
  • ウガンダ国際交流実行委員会 会長
  • 札幌清田高校 ~ NTT北海道 ~ 有限会社ゴーアヘッドジャパン
  • 公立高校より社会人野球「NTT北海道」へ進み、16年間現役生活を送る。
    捕手として北海道ベストナインを3度受賞。都市対抗では、4年連続初戦本塁打の偉業を達成する。
    NTT北海道50年の歴史で、通算打率3割4分1厘は歴代4位の成績。
  • 引退後、平成17年春に自ら起業『ゴーアヘッドジャパン』を設立。
    野球塾を中心に、子どもの講座や、本氣塾、秘密塾などの大人向けの講座などを全国で展開している。
  • 北海道の野球の歴史を変えた、平成16年の駒大苫小牧高校野球部全国制覇の陰の立役者としても有名。「駒苫の知恵袋」として活躍した。
    弱者の戦いで、強者に立ち向かうメンタルの魔術師。
  • 講演活動も積極的に行い、年間200講演や社員教育を全国的に実施している。
    企業・異業種・教育関係・PTA・スポーツ関係など多岐に渡る。
  • 2008年1月に北海道で行われたウガンダ・北海道の国際交流事業を手がけ、ウガンダの少年を北海道に招待し、大規模な国際交流を成功させた。
    百年後の日本の未来を考え、志高い方々とともに活動している。
  • ■ 著書「考える野球」「日本を救う!当たり前基準」「鷲谷修也の挑戦
    通称「エントモ」と呼ばれている。
    ■ 座右の銘は、『流汗悟道』
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