Column

自力と他力

2011.03.20

第5回 自力と他力2011年03月20日

【自力と他力の関係を】

 皆さんこんにちは。トレーナーの田口です。寒さもまだまだ厳しいですが怪我なく練習はできていますか?

 せっかくいいトレーニングができても怪我をしてしまっては台無しになってしまいます。トレーニングをする際はしっかりと自身の体の声を聞きながらトレーニングするように注意してくださいね。

 さてこれまでのコラムでは『体の構造』と『力の出し方』についてお話しましたが、今回のコラムでは『自力と他力』の関係についてお話したいと思います。

 人間の体には様々な器官があり、その中でも『自力』として力を発揮する大きな器官として『筋肉』があります。この『筋肉』が体から発揮されるほとんどの力を担っています。

 そういったことから『筋肉』をしっかり使い、力を発揮しプレーをする(しなければならない)と考える方も多いと思いますが、私たちが地球上で生活するうえで切り離せない大きな『他力』が存在します。それが『重力』『引力』『遠心力』です。この重力を上手に活用することが力まず、楽に、大きな力を発揮するポイントとなります。

『他力』である重力・引力・遠心力を簡単に説明しますと

重力とは  ・・・ 物体が地面に引き付けられる(落ちる)力
引力とは  ・・・ 物体が引き付けられる力
遠心力(慣性)とは ・・・ 物体が同じ方向に働き続ける力

です。

このページのトップへ


プレー中に感じる『他力』

【普段から他力を意識してみよう】

 プレーを行っていく中でこのような『他力』が多数発生してきます。

■マウンドの傾斜(重力)
■走塁時の足の着地位置(重力)
■ベースランニングのコーナリング(遠心力・引力)

 これもまだ一例です。これらの内容については今後コラムで触れていこうと思います。

 筋力トレーニングなどは基本的には『重力』に逆らうものがほとんどです。ウエイトトレーニングを行ってプレーが悪くなる選手もまれにいますが、そういう選手はこのような『他力』への意識が薄れてしまうことが考えられます。

(前回のコラムでも述べた力の出し方への意識にも当てはまりますが)逆に言えばこの『他力』を上手く使うことが上達への近道ともいえます。

 私がコラムの中でも述べている『力を入れないでプレーする』事はこの力無しには実行できません。皆さんもこのような力を使ってプレーする意識を持っていろいろ試してみてはいかがでしょうか?

(文=田口 亮

質問&応援メッセージはこちら

このページのトップへ


この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.05

【関東】常総学院、花咲徳栄などが関東大会進出!5日の山梨準決勝で出場校がすべて決定!

2024.05.05

【春季埼玉県大会】花咲徳栄9回一挙5得点!山村学園のプロ注目左腕・西川を攻略し逆転で関東大会へ!

2024.05.05

【岩手】花巻東が第1代表掴む!大船渡、盛岡中央などが敗者復活戦で代表<春季地区予選>

2024.05.05

【福井】福井工大福井がサヨナラ勝ちで5年ぶり優勝!敦賀気比を破って北信越大会出場も決める!<春季県大会>

2024.05.05

【群馬春季大会】樹徳が10年ぶり関東大会出場!バッテリーが勝利の立役者に!

2024.05.01

春季大会で頭角を現した全国スーパー1年生一覧! 慶應をねじ伏せた横浜の本格派右腕、花巻東の4番、明徳義塾の正捕手ら入学1ヶ月の超逸材たち!

2024.04.30

大阪大などに卒業生を輩出する進学校・三国丘  文武両道を地で行く公立校は打倒・強豪私学へ「何かしてやりたい」

2024.04.30

【岩手】宮古、高田、久慈、久慈東が県大会出場へ<春季地区予選>

2024.05.01

【神奈川】関東大会の切符を得る2校は?向上は10年ぶり、武相は40年ぶりの出場狙う!横浜は6年ぶり、東海大相模は3年ぶりと意外にも遠ざかっていた春決勝へ!

2024.04.30

【山口】宇部鴻城が西京を下して7年ぶり優勝!<春季大会決勝>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>