第184回 足が速くなりたい!という選手へ2018年01月15日

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【目次】
[1]腸腰筋のトレーニングを行おう
[2]ランニングフォームから見えてくるもの

 こんにちは、アスレティックトレーナーの西村典子です。

 遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。2018年も選手の皆さんはもちろん、マネージャー、指導者、保護者などチームを支える多くの方々に役立つコラムをお届けできればと思いますので、本年もお付き合いのほどどうぞよろしくお願いいたします。さて今回はさまざまな現場で本当によく質問される「足を速くしたいのですが…」という話について、考えてみたいと思います。

腸腰筋のトレーニングを行おう

腸腰筋のトレーニングは正しい姿勢を保持し、走力アップにも貢献する

 【野球選手としての足の速さ】
まずは自分の身体を自分でコントロール出来るだけの筋力をつけることです。筋肉をつけすぎると身体が重くなるのではと心配する選手がいるかもしれませんが、身体が重くなってもその重さをしっかりと支えられるだけの筋力がついていればパフォーマンスはむしろ力強さを増してくるようになります。一歩目のスタートダッシュが力強いとそれだけ体重移動させる能力が大きくなり、素早い動きにつながります。こうした足の速さは筋力だけではなく刺激に対する反応の早さなども関係します。

 走力を高めるためには「歩幅を今よりも大きくする」ことと、「足の回転を速くする」ことを意識してみましょう。歩幅を大きくするためには股関節周辺部の柔軟性を高める必要がありますし、一歩で体重移動させられる筋力を上げることも必要です。また足の回転を速くするためには足が地面についている接地時間を短くし、大回りしないようになるべくムダのない回転を行う必要があります。足が接地したときに地面を蹴ってしまうと足の回転は大回りしやすくなるので、足を蹴らないように、地面に足裏がついたらすぐに腿をあげて次の動作に進むことが、より効率よく足を回転させることにつながります。腸腰筋など太もも前側の筋肉をトレーニングすることがパフォーマンスアップに効果的であるといわれるのは、こうした理由もあると考えられます。

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プロフィール

西村典子
西村 典子 トレーナー
  • ■ 生年月日:1970年12月5日
  • ■ 出身地:大阪府
  • 奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。野球用品メーカーにて勤務後、トレーナーとして10年以上にわたり高校野球・大学野球の現場にたずさわる。野球現場での活動を通して自分たちで自分の体をマネジメントする「セルフコンディショニング」の重要性を感じ、チーム・選手・指導者にむけてスポーツ傷害予防や応急処置、トレーニング(ストレングス&コンディショニング)に関する教育啓蒙活動を行っている。

    一般雑誌、専門誌、ネットなどでも取材・執筆活動中。また整形外科ドクターと野球の傷害予防に関する共同研究活動なども行っている(現在の研究テーマは手指血行障害について)。

    現在、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナーをはじめ、さまざまな高校野球部を担当中。
  • ・日本体育協会公認アスレティックトレーナー
    ・NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)
    ・NSCA公認パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
    ・日本スポーツ整形外科学会会員 等
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