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第182回 シンスプリントを起こしやすい選手の特徴2017年11月30日

 こんにちは、アスレティックトレーナーの西村典子です。

 オフシーズンは技術練習と並行して体力づくりに力を入れる時期でもあります。筋肉そのものの持久性を高めるため、またスタミナ強化のためにランニングを行うことも多くなりますが、それに伴ってランニングによるケガに悩む選手も増えてくる傾向にあります。今回はランニング量が増えてくるとよく見られるすねの痛み=シンスプリントについて、シンスプリントになりやすい選手の特徴とその対応についてお話をしたいと思います。

【目次】
[1]シンスプリントは骨膜の炎症/特徴その1〜偏平足〜
[2]特徴その2〜負担のかかりやすいランニングフォーム〜
[3]特徴その3〜ふくらはぎの筋肉、すねの筋肉が硬い〜/特徴その4〜急激に身体が重くなった選手〜

シンスプリントは骨膜の炎症

同じ練習内容でもシンスプリントになる選手とならない選手の違いはなんだろう?

 すねの特に内側、下1/3の部位にみられることが多いシンスプリントですが、これは骨を覆っている骨膜に炎症が起きることで痛みが現れます。運動をしていない安静時にはあまり痛みを感じませんが、運動時に痛みが強くなることがその特徴として挙げられます。軽度のものであれば痛みがある状態でも我慢して練習やランニングを続けることができますが、このような状態で毎回骨膜に物理的なストレスが加わると、次第に疲労骨折へと進行してしまうこともあるので注意が必要です。

 ところで同じ練習を行っていてもシンスプリントを起こす選手と、起こさない選手がいますが、シンスプリントを起こす選手には何か原因があるのでしょうか。ここでは考えられる原因とその対応について紹介したいと思います。

特徴その1〜偏平足〜

 足裏をチェックしてみましょう。足裏には親指側と小指側に縦アーチ、親指側から小指側にかけて横断する横アーチという3つのアーチが存在し、いわゆる土踏まずを構成しています。土踏まずは着地などによって地面から受ける衝撃を和らげるクッションの役割を果たしていますが、筋疲労や骨格の状態から足裏アーチが落ちてしまっているものを偏平足と呼びます。偏平足の選手は、地面からの反力がダイレクトに足首や膝などの下肢にかかりやすく、その間をつなぐすねの部分がバランスを取ろうと、たわんだり、ひねられたりして、シンスプリントになりやすいと言われています。

 足裏のアーチを改善させるためには、テニスボールを使って足裏をマッサージしたり、裸足での青竹踏みを行ったりするようにしましょう。また足指を独立させて動かすことも効果的ですので、5本指ソックスなどを着用して足底の筋力が低下しないようにすることが大切です。

【次のページ】 特徴その2〜負担のかかりやすいランニングフォーム〜

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プロフィール

西村典子
西村 典子 トレーナー
  • ■ 生年月日:1970年12月5日
  • ■ 出身地:大阪府
  • 奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。野球用品メーカーにて勤務後、トレーナーとして10年以上にわたり高校野球・大学野球の現場にたずさわる。野球現場での活動を通して自分たちで自分の体をマネジメントする「セルフコンディショニング」の重要性を感じ、チーム・選手・指導者にむけてスポーツ傷害予防や応急処置、トレーニング(ストレングス&コンディショニング)に関する教育啓蒙活動を行っている。

    一般雑誌、専門誌、ネットなどでも取材・執筆活動中。また整形外科ドクターと野球の傷害予防に関する共同研究活動なども行っている(現在の研究テーマは手指血行障害について)。

    現在、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナーをはじめ、さまざまな高校野球部を担当中。
  • ・日本体育協会公認アスレティックトレーナー
    ・NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)
    ・NSCA公認パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
    ・日本スポーツ整形外科学会会員 等
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