足のつりを予防する(2/2)
10月になり、次第に秋らしくなってきました。朝夕が冷えてきましたね、体調を崩してはいませんか。
先月から、2回シリーズで「足のつりを予防する」をテーマにお話ししています。
前回は、足がつる原因やそれに関わる栄養素についてお話ししました。今月は、対応方法についてお話します。
食事の摂り方を振り返ってみよう
▲食事の摂り方を振り返ってみよう
「筋肉の収縮」に関わる栄養素として、カルシウム・ナトリウム・カリウムを挙げましたが、皆さん普段どのように摂取していますか?
「どうやって摂ったらいいの?」と言う人もいるのではないでしょうか。
まず、自分の食事を振り返ってみましょう。「パンだけ」「麺だけ」のような単品食いになっていませんか?食材数はたくさん摂れていますか?
カルシウムは、定番の乳製品のほかにも青菜、豆類などに、カリウムは野菜、果物、豆類、芋類、海藻類などに多く含まれています。これらは「単品食い」ではなかなか口にすることが少ないのではないでしょうか。
先ほど挙げた乳製品は、手軽に摂ることができます。できれば、コップ1杯の牛乳を飲む、納豆を食べる。また、バナナやキウイなどの果物にヨーグルトをかけると、カルシウムとカリウムが同時に摂取できます。
食事を抜かないのはもちろんですが、これらの食材を摂るためにも品数を多く、食材数を多く取ることを心がけましょう。
[page_break:侮れない「水分補給」]侮れない「水分補給」
▲侮れない「水分補給」
「水分補給は大事」と言うと、「そうそう、汗によって水分が減って体温が上がって…」と思うでしょう。しかし、水分不足は「足のつり」の原因をも引き起こします。
大量に汗をかくと、体内のナトリウムも失われます。補食はもちろんですが、スポーツドリンクを用いて水分と一緒にナトリウムを補給しましょう。
また、体内の水分が減ると当然体液・血液も濃縮されてしまい、筋肉を正常に動かすことができなくなりますので注意したいですね。
足がつってしまった時は
それでも、足がつってしまった場合はマッサージをして対処しましょう。また、ゆっくりと入浴し血液の循環を良くすることで、再発の予防にもつながります。その際は、もちろん栄養補給もお忘れなく。
と、お話してきましたが、パフォーマンスを下げないためにもできれば避けたい「足のつり」
身近なところからの心がけをしていきましょう。
■ 次回の栄養学一口コラムの公開は2012年11月01日予定です。お楽しみに!