第60回 横浜と東海大相模の2強を桐光学園と慶應義塾が追い平塚学園、横浜隼人等も追随【神奈川・2018年度版】2018年04月08日

印刷する この記事をYahoo!ブックマークに追加 このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]横浜と東海大相模の2強
[2]桐光学園、慶応義塾による4強に食い込む実力校
[3]伝統校の存在とダークホースによる激戦必至

横浜と東海大相模の2強



横浜時代の松坂大輔投手(現中日ドラゴンズ)

 エース松坂 大輔(西武→MLB→ソフトバンク→中日)らを擁して横浜が春夏連覇を果たしたのが1998(平成10)年だった。当時の横浜は、現在の高校野球においては攻守で作り上げられる範囲の最高のものを作り上げたとも言われていたくらい強力で完成度が高かった。選手の素材の確かさの上に練習の質の高さという足し算を重ねていったことによって完成させた、名将渡辺元智監督の一つの最高傑作とも言えよう。

 もっとも、強い横浜はそれだけではない。横浜の甲子園の歴史は江川で沸いた1973(昭和48)年春の優勝から輝き始める。さらには、愛甲猛投手(ロッテ→中日)の80年夏の全国優勝で一つの頂上にたどり着く。この年のチームも史上最強チームの候補に入れても不思議はない。負けないチームだった。

 

  さらに、03年春には成瀬善久投手(ロッテ→ヤクルト)を中心としてまとまりのいいチームで準優勝を果たし、スター選手不在でも勝てるチーム力の高さを示した。その翌年も涌井 秀章投手(西武→ロッテ)や石川 雄洋(横浜・DeNA)らでベスト8に進出している。横浜を倒した駒大苫小牧はそのまま全国制覇を果たしている。

 

 「神奈川を制するものは全国を制す」というのは、しばしば高校野球で神奈川県の質の高さを表現する言葉として用いられた。ただ、厳密にいうと、「神奈川を倒せば全国制覇に至る」と言うことになるのかもしれない。

 県内でその横浜の最大のライバルとなっていっているのが東海大相模だ。神奈川は60年代後半に武相が一時代を作っていたが、新鋭の東海大相模に福岡県の三池工で初出場初優勝の快挙を果たした原貢監督が就任する。これが、東海大相模の第1次黄金時代の始まりとなる。打撃優先のチーム作りは驚異的だったが、大胆な守備陣形なども含めて、完全に大人のチームという感じだった。

 70年夏に初優勝を果たすと、75年春は原 辰徳(読売前監督)、津末英明(日本ハム→読売など)らの強打者を擁して準優勝。しかし、その後はやや低迷に陥る。それでも、92年春に準優勝するなど存在感は示している。春は2000(平成12)年にも全国制覇を果たすものの、夏の甲子園はなかなか縁がなかった。

 

 そんな折に2010(平成22)年に悲願の春夏連続出場を果たすと夏は準優勝。さらに、翌春も全国制覇するなど完全に第2次黄金時代を形成。そして15年夏には小笠原 慎之介投手(中日)で全国制覇を果たした。東海大相模は、17年秋季県大会も制して関東地区大会に進出。関東大会ではエースを故障で欠きながらもベスト4に進出し、7年ぶり10回目となる翌春のセンバツ出場も果たしており、層の暑さも示した。
 こうして神奈川県は完全2強時代となっていった。

【次のページ】 桐光学園、慶応義塾による4強に食い込む実力校

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
第86回 明徳義塾の一校独走を阻止すべく、高知と復活の兆しの土佐が食い下がれるか【47都道府県 高校野球勢力図の変化】
第702回 【北神奈川展望】北神奈川は序盤から好カードが続出!各ブロックの見どころを紹介!【大会展望・総括コラム】
第701回 【南神奈川展望】3連覇を狙う横浜はそのまま突き進むか?対抗馬は横浜隼人、藤嶺藤沢【大会展望・総括コラム】
大阪桐蔭vs桜丘【2018年 練習試合(交流試合)・春】
横浜vs常総学院【2018年 練習試合(交流試合)・春】
横浜vs土浦日大【2018年 練習試合(交流試合)・春】
第706回 茂木栄五郎 理想のバッティングは『フライとライナーの中間』【後編】 【2018年インタビュー】
第700回 関東大会でデビューを果たしたスーパー1年生たち!【大会展望・総括コラム】
第669回 2019年のドラフト候補が多数浮上!きらりと光る活躍を見せた2年生の逸材をピックアップ!【大会展望・総括コラム】
第704回 茂木栄五郎「長打をより多く打つ。それが自分の生きる道だった」【前編】 【2018年インタビュー】
健大高崎vs日大三【2018年春の大会 第70回春季関東大会】
日大三vs常総学院【2018年春の大会 第70回春季関東大会】
第593回 増田 珠(横浜)「日本一熱い表現者、目指す選手像は決まっている」 【2017年インタビュー】
第578回 増田珠(横浜)「次はトップチームで侍ジャパンのユニフォームに袖を通すことができる選手に」 【2017年インタビュー】
第564回 筒香 嘉智選手(横浜DeNAベイスターズ)「逆方向の本塁打増加はロングティーと置きティーにあり!」【後編】 【2017年インタビュー】
館山昌平、復活への道
旭丘 【高校別データ】
麻生 【高校別データ】
旭 【高校別データ】
厚木 【高校別データ】
綾瀬 【高校別データ】
有馬 【高校別データ】
磯子 【高校別データ】
海老名 【高校別データ】
大井 【高校別データ】
金沢 【高校別データ】
神奈川大附 【高校別データ】
鎌倉学園 【高校別データ】
慶應義塾 【高校別データ】
神奈川工 【高校別データ】
神奈川総合産 【高校別データ】
川崎北 【高校別データ】
光陵 【高校別データ】
向上 【高校別データ】
光明相模原 【高校別データ】
桜丘 【高校別データ】
相模原 【高校別データ】
寒川 【高校別データ】
湘南 【高校別データ】
松陽 【高校別データ】
城山 【高校別データ】
新城 【高校別データ】
住吉 【高校別データ】
西湘 【高校別データ】
瀬谷 【高校別データ】
桜丘 【高校別データ】
桜丘 【高校別データ】
桜丘 【高校別データ】
城山 【高校別データ】
星槎国際湘南 【高校別データ】
城山 【高校別データ】
市立高津 【高校別データ】
橘 【高校別データ】
戸塚 【高校別データ】
高浜 【高校別データ】
大師 【高校別データ】
中央農 【高校別データ】
立花学園 【高校別データ】
橘学苑 【高校別データ】
桐蔭学園 【高校別データ】
東海大相模 【高校別データ】
桐光学園 【高校別データ】
藤嶺藤沢 【高校別データ】
日大一 【高校別データ】
日大高 【高校別データ】
日大桜丘 【高校別データ】
日大三 【高校別データ】
日大鶴ヶ丘 【高校別データ】
日大二 【高校別データ】
日大藤沢 【高校別データ】
白山 【高校別データ】
橋本 【高校別データ】
白山 【高校別データ】
藤沢翔陵 【高校別データ】
武相 【高校別データ】
平安 【高校別データ】
法政二 【高校別データ】
南 【高校別データ】
横浜商 【高校別データ】
弥栄 【高校別データ】
大和 【高校別データ】
百合丘 【高校別データ】
横須賀 【高校別データ】
横浜清陵 【高校別データ】
横浜 【高校別データ】
横浜商大高 【高校別データ】
横浜創学館 【高校別データ】
横浜一商 【高校別データ】
横浜隼人 【高校別データ】

コメントを投稿する


コラムトップに戻る サイトトップに戻る

コラム