【東京】2回戦 創価 vs 専修大附
5回にソロホーマーを放ち、三塁を回る創価・小宮君
コールド寸前が緊迫の1点差になったが、最後は創価が専大附を大きく突き放す
<秋季東京都高校野球大会:創価15-8専修大附>◇14日◇2回戦◇コトブキヤST立川
今回の秋季大会から指揮を執ることになった堀内尊法監督が、左右スイッチノックで鍛え上げた創価。ブロック予選も危なげなく2試合コールドで勝ち上がり、先週の初戦は都立府中工科に12対2で5回コールド勝ちした。一方、専修大附は京華商と終盤にもつれる展開の接戦を演じ、8回に再逆転したのを9回に追いつかれながらもその裏に1点を奪ってサヨナラ勝ちでの進出である。
力では上回ると思われた創価が3回、失策からチャンスを作り、6番・小宮 己輝外野手(2年)の左越え2点二塁打まで6人連続の出塁などで5点を奪う。さらに5回にも本来は4番も打たせてもいいというくらいだという小宮の左越えソロから、さらに失策や連打もあり、2番・田村 蓮太郎内野手(2年)の2点適時中前打などで3点を追加。8対0と大量リードとなった。
その裏、専修大附は2本の内野安打と5番・高橋 塁内野手(1年)の中前打で1点を返す。しかし、7回に創価は、先頭の大久保 悠輝外野手(2年)が二塁打を放ち、暴投で三塁へ進み、死球後、1番・嶋崎 正秀内野手(2年)の中犠飛で1点を追加して、9点目を奪い8点差とした。試合の流れからすれば、その裏も創価が抑えてコールドゲームになりそうな雰囲気が濃厚だった。
ところが、5回途中から先発の土居 賢士郎投手(2年)をリリーフしていた1番をつけた左腕・長谷川 輝投手(2年)が失策も絡んで専修大附打線につかまってしまうような形になってしまった。3番手として急遽、1回戦で好投した左腕・森山 秀敏投手(2年)を送り出したが、このタイミングでも失策が出てしまい、あろうことかビッグイニングとなって7点が入って、コールドどころか試合の行方そのものがわからなくなる1点差となった。
それでも、さすがに力のある創価は8回に当たっている小宮と7番に入っていた森山の安打で一、三塁として、8番・大久保のスクイズで1点を追加してリードを2点差とする。その裏を森山が3者三振に抑えると、さらに9回には打者一巡、小宮の4打点目の適時打や、森山の二塁打などで大量5点。終わってみれば、15対8の7点差ということになっていた。
創価の堀内監督は、「(ブロック予選も含めて)ここまでコールドということが続いて、9回までやったことなかったから、結果としては緊張する場面もあって、9回までやれたのはよかったかなと思っています。選手も15人使って、誰がどういうことをできるのかということの確認にもなりました。7回の守りは、ちょっといただけませんでしたけれども…。勝ったから言えますが、7、8、9回に厳しく攻撃していけたのは、よかったと思います。反省点も含めて、収穫のあった試合だと思います」と、振り返っていた。
取材=手束 仁