11年ぶりにDeNAの開幕戦オーダーから横浜高OBが消える?
2019年、横浜高校出身で唯一の開幕スタメンだった筒香嘉智
6月2日に再開した練習試合も残り数試合となり、いよいよプロ野球の開幕が近づいてきた。調整がむずかしいなかではあるが、各選手たちは調子を整えつつある。
DeNAの佐野恵太もそのひとり。再開後の練習試合では序盤から不振を極めていたが、6月7日に初安打が生まれると次の試合からは2試合連続本塁打。ようやく本来の調子を取り戻してきた。DeNAは梶谷隆幸、オースティン、ソトと上位打線も強力。
後ろにはロペス、宮崎敏郎といった実績のある選手も控えており、「4番・佐野」という軸がしっかりすれば球界屈指の打線となる。
そんなDeNAの強力打線だが予想されるメンバーの出身校を見ると、お膝元である横浜高のOBがひとりもいないことに気づく。仮に開幕戦の先発オーダーに横浜高のOBが名を連ねないとなれば、2009年以来11年ぶり(前身球団含む)のことだ。
近年は筒香嘉智(現・レイズ)や倉本寿彦、石川雄洋、荒波翔(現・BC神奈川コーチ)らがチームを支えてきた。さらにその前は鈴木尚典(現・BC神奈川監督)、小池正晃、多村仁志といバットマンがチームを引っ張っていた。
今シーズンは石川雄洋(2004年6巡目)、乙坂智(2011年5位)、倉本寿彦(2014年3位)と3人の同校OBが在籍しているが、現時点で開幕スタメンで出場が濃厚な選手はひとりもいない。
まさに11年ぶりに開幕戦の先発オーターから横浜高のOBが消えようとしているのである。ここから大逆転で石川、乙坂、倉本のだれかが開幕スタメンを奪回することができるだろうか。
セ・リーグ制覇を果たした1998年以降、DeNAの開幕戦における先発メンバーに横浜高のOBが並ばなかったのは、2008年と2009年だけ。いつの時代にも、中心には横浜高のOBがチームに存在した。その火を再び灯すことができるだろうか。
【DeNAによる横浜高校OBの開幕戦スタメン起用】
※前身球団含む
※1998年以降
2019年:筒香嘉智
2018年:筒香嘉智、倉本寿彦
2017年:筒香嘉智、倉本寿彦
2016年:筒香嘉智、倉本寿彦、荒波翔
2015年:筒香嘉智、倉本寿彦、石川雄洋
2014年:筒香嘉智、石川雄洋
2013年:筒香嘉智、石川雄洋、荒波翔
2012年:小池正晃、石川雄洋、荒波翔
2011年:石川雄洋
2010年:石川雄洋
2009年:ーー
2008年:ーー
2007年:鈴木尚典
2006年:小池正晃、多村仁志
2005年:小池正晃、鈴木尚典
2004年:鈴木尚典、多村仁志
2003年:鈴木尚典
2002年:鈴木尚典
2001年:鈴木尚典
2000年:鈴木尚典
1999年:鈴木尚典
1998年:鈴木尚典
(記事:勝田聡)
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