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熱中症にならないために!今から始めたい暑熱馴化

2016.06.17

熱中症にならないために!今から始めたい暑熱馴化 | 高校野球ドットコム

冷房が効き過ぎた部屋に長時間いると暑さに弱くなるので注意しよう

熱中症にならないために!今から始めたい暑熱馴化

 本格的な夏を前にして、気温も高くなってきました。これからの季節は熱中症への対策も行う必要がありますね。適切な水分補給・塩分補給とともに心がけてほしいことが暑熱馴化対策です。暑熱馴化とは文字通り「暑さ」に体が馴れることで、身体が外気の暑さに適応した状態のことを指します。一般的には暑さ対策を行っておよそ一週間ほどで体が暑さに慣れてくるといわれますので、夏の暑い時期を乗り越えるためにもその前から対策をとるようにしましょう。

 暑熱馴化対策の基本は、身体を動かして汗をかき、汗腺の働きをよくすることです。日頃から練習をしている皆さんにとっては汗をかくことはさほどむずかしいことではないでしょう。たくさん汗をかくにつれて、水分とともに塩分を含むミネラル分が排出されますので、適切な水分補給・塩分補給を行いながら、電解質バランスを整えるようにします。

 たくさん汗をかくことを目的として、夏前にウインドブレーカーを羽織って人工的に暑い状態をつくり出し練習を行うチームもあるようですが、ウインドブレーカーという特性を考えると、熱がこもりやすく、脱水症状や熱中症のリスクが高まります。気温や天候などの外部環境だけではなく、個人の基礎体力、コンディション(睡眠不足であるとか、風邪をひいているとか)によっても適応能力が違ってきますので、こうしたことを理解した上で無理のない練習内容、練習量にとどめておくようにしましょう。

 ウインドブレーカーを羽織ることよりもオススメしたいのが長袖アンダーシャツの活用です。暑い時期ですが皮膚の日焼け対策としても効果的ですし(日焼けをすると皮膚が炎症を起こし疲れやすくなる)、汗をかいたら着替えるようにして何枚か準備しておくと、効果的に暑熱馴化を行うことができます。

 また屋外と屋内の気温差によっても身体が変調をきたしますので、クーラーの効き過ぎた場所に長時間いることは避けることや、自分でコントロール出来る場合には扇風機などをうまく活用して、少し暑いかなという環境に身体を慣れさせるようにしましょう。

文:西村 典子
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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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