2年前の夏、國學院久我山は甲子園に足を踏み入れたが、現在の3年生は当時1年で、都立桜町戦では先発した内山は唯一の甲子園にも出場した貴重な経験者だ。3年生になって、より甲子園へ連れていきたい思いは強くなっているそうだが、今のチームの実力は十分だと感じている。

 「今年のチームはあの時と似ています。きっちりとしたエースがいて、打線は1番から9番まで全員で繋いで攻撃できる。打線になっているところは、似ています。だから、チャンスはあるかなと思っています」

 この夏の東西東京大会の選手名簿の表紙は國學院久我山になっている。それを見るたびに「あの時の感動や興奮を思い出しています」と内山は話すが、次戦は早稲田実業が相手になった。甲子園を目指すための大きな難所を迎えた。「投手戦に持ち込みたいと思います」と尾崎監督が語れば、「守備からリズムを作って、打撃は線になって攻撃できればと思います」と内山は國學院久我山の強みを貫く姿勢を示した。2年前は劇的なサヨナラ勝ちだったが、今度はどんな試合を見せるのか。

 一方、敗れた都立桜町の練習グラウンドはダイヤモンドと70メートルほどのライトだけ。変則的で練習するには厳しい環境だ。そこで3学年19人がやる中で、取り組んだのが、4アウトと1チーム5人による三色戦と呼ばれる実践練習だ。

 無死一塁からスタートして、通常の3アウトではなく、4アウトにすることで、バントを3つ決めれば得点が入る仕組みにした。逆に言えば、三振もしくはフライアウトが取れれば守備は得点を与えないといった、確実性をたかめるようにした。

 また1チーム5人の三色戦を通じて「いろんな打順、ポジションを守ることで、バリエーションが増えた」と秋山主将は成長を実感していた。経験を活かし、「逃げず、引かずに積極的にやろう」と後藤監督のもと、強豪に立ち向かったが、壁は厚かった。しかし「悔しいですが、やり切りました」と秋山主将は晴れやかに高校野球を終えた。昨年は、甲子園を目指すことも出来なかったことを考えれば、こうした2年ぶりの開催は大きな意味があったのではないだろうか。

(取材=編集部)

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