東東京のライバル決戦!準決勝に続きエース・秋山の投打の活躍で二松学舎大附甲子園へ

 関東一の右腕・市川 祐二松学舎大附の左腕・秋山 正雲は、東京を代表する好投手だ。そして秋季都大会で東東京勢ではこの2校だけが4強に残っていた時点で、この日の対戦は、約束されていたのかもしれない。

 関東一の米澤貴光監督は、「左ピッチャーへの対策は、年間を通じてしてきました」と語る。そして一方、二松学舎大附の市原勝人監督は、「関東一に勝つ展開が思い浮かばない。劣勢をイメージしていました」と語る。大会前から予想されていた両校による頂上決戦であったが、春季関東大会準優勝の関東一の評価が高かったのも確かだ。ただ準決勝に続き、2日連続での試合になったことは、結果にも影響した。

 前日150キロ前後の速球を投げ込んできた市川は、決勝戦は変化球主体の慎重な投球になった。「二松学舎大附はストレートと変化球のどちらの対応もいいので、的を絞らせないために変化球から入って、多めに投げました」と市川は言う。

 けれども二松学舎大附は、変化球に対応して先取点を挙げる。2回表二松学舎大附は、中前安打の4番・関 遼輔を5番・浅野 雄志が送り、準決勝まで打率5割と打撃も好調な6番・秋山が、市川に変化球が多いことも頭に入れて打席に立ち、中前安打を放って1点を先制した。

 一方秋山は、「丁寧に投げることができたのは良かったと思います」と語りつつも、得意のストレートも、「自信を持って投げました。昨日より球が走っていたと思います」と言うように、快調な立ち上がり。5回を終わって奪三振5で、安打を1本も打たれていない。市原監督は内心、「早く打たれて、楽にしてほしい」と思っていたそうだ。

 7回表二松学舎大附は、5番・浅野が死球、6番・秋山の中前安打で一、三塁となり、8番・鎌田 直樹の左犠飛で待望の追加点を挙げる。さらに9番・櫻井 虎太郎、1番・永見 恵多に連続二塁打が出て、この回3点を入れ、試合を有利にした。

 その裏関東一の代打・鎌倉 滉太が中前安打を放ち、これが関東一の初安打。もっとも秋山は、ノーヒットノーランは、「意識していませんでした」と言い、「ヒットが出て、いつもより歓声がすごかったので、それで気づきました」と語る。それでもこの回は失点を許さない。