滋賀短大附vs伊香
滋賀短大附が延長11回の熱闘を制す
11回表に決勝打を放つ奥和摩（滋賀短大附）
滋賀短大附は松原優也（2年）、伊香は藤井優太（3年）とともに背番号10の右横手投げの投手が先発。滋賀短大附は2回表、安打と四球で二死一、二塁のチャンスを作ると、9番・横井聖太（2年）の右前適時打で1点を先制する。
対する伊香は4回裏、無死一、三塁から4番・成田丈一（3年）の中前適時打で同点とすると、二死二、三塁から相手の失策で二者が生還。一転して2点のリードを奪った。
その後、互いに1点ずつ加え、試合は8回表に突入。滋賀短大附は一死一、三塁から8番・松原の三塁ゴロの間に1点を返すと、さらに二死三塁から途中出場の9番・福田力琉（2年）が右前適時打を放ち、同点に追いついた。
それからは両校の投手陣が粘りの投球を見せ、試合は延長戦にもつれ込む。11回表、滋賀短大附は一死から安打の走者を犠打で送って二死二塁とすると、3番・奥和摩（3年）が中前適時打を放ち、勝ち越しに成功。その裏は8回からマウンドに上がっている元重良世（3年）が3人で締め、接戦をものにした。
滋賀短大附は松原、奥、元重と安定して投げられる投手を3人揃えており、打線も上位から下位まで満遍なく安打を打てる打者が並んでいる。総力戦に強い印象があり、今後の戦いに期待したい。
敗れた伊香は下級生の頃から主力として活躍してきた久保田大成（3年）と谷仁陽（3年）が故障でスタメンを外れており、今回は万全の状態で戦うことができなかった。ベストメンバーで臨むことができれば、夏は上位も狙えるだろう。
（取材＝馬場 遼）
