その後は都立板橋の長谷は、走者を出しても要所は締める。一方都立高島の高橋は、テンポのいい投球で得点を許さない。特に都立高島の高橋は捕手の構えたところにズバッズバッと制球よく決めていく。また表情をほとんど変えることなく、飄々と投げる。「2年生の時は表情に出ていましたが、精神的に成長したと思います」と、都立高島の島監督は語る。

 長谷も好投していたが、8回からはエースの黒岩が登板。「(長谷は)5回まで持ってくれればと思っていました」という柴崎監督。想定を超える好投に、絶対的なエース・黒岩の登板のタイミングを難しくしたが、8回についに交代した・黒岩は死球を1個出しただけで2回を無安打無失点で切り抜けた
 粘る都立板橋は9回裏に2人の走者を出したものの無得点。2回の1点が重くのしかかり、1対0で都立高島が勝った。

 敗れたとはいえ、都立板橋の今大会3試合の失点は各試合1点ずつのわずか3点。黒岩や長谷といった投手だけでなく、校舎の改修工事のため土の上での練習ができない中、工夫して努力してきた野手たちの健闘も光った。「インパクトは残すことができました」と柴崎監督がいうように、都立板橋は、これまでとは一段上の野球をしてきた。この成果をいかに維持発展させるかは、1,2年生たちの課題である。

 勝った都立高島は、次は強豪・岩倉と対戦する。高橋、藤本真平がといった都立高島の投手陣と、宮里 優吾岩倉の投手陣の対決が注目される好カードだ。

(文=大島 裕史)

 

2019年 第101回全国高等学校野球選手権大会東東京大会
■開催期間:2019年7月7~7月27日(予定)
■組み合わせ表【2019年 第101回全国高等学校野球選手権大会東東京大会】
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