東海大高輪台、欲を出すことなく、淡々と積み重ね44得点

 全国レベルの逸材が揃う東海大高輪台と都立2番手校と属する進学校・都立国際の対決。試合は大きな大差となってしまった。

 まず立ち上がり、先発の宮路 悠良(3年)が三者凡退に抑える投球。NPBのスカウトから大きな注目を集める宮路。最速は147キロとのことだが、右スリークォーターから投げ込む直球は、常時130キロ前半(最速136キロ)。スカウトのガンでも最速は139キロと、本調子ではない様子。投球フォームを見ても、いわゆる腕が振れる使い方となっておらず、ノーワインドアップから始動して、左足をゆったりと上げていきながら、体重移動に入るが、ステップ幅が狭く、腰が開くのが若干早く、体の回転と腕の振りがうまく連動せず、鋭く腕が振れていない。フォーム作りがうまくいかなかったのか、宮路の投球の出来がこの夏の東海大高輪台の勝敗を左右するといっても過言ではないだけに感じさせるものだった。

 東海大高輪台は初回から猛攻。いきなり9点を先制。そして2回裏にも、14点を入れて、3回までに23対0と大量リード。宮路は3回まで投げて無安打に抑えるピッチングを見せたが、球速は、130キロ前半は変わりなかった。大差の試合は、僅差の試合と比べると、気持ちが乗りにくい場面。こういう試合展開が宮路の投手としてのモチベーションにも影響していたのかもしれない。次の試合へ向けて、調子を上げていけるか、注目をしていきたい。3回裏にも、18点を入れて、4回裏にも3点を入れて、44対0とした東海大高輪台。もちろん今大会最多の得点数である。

 東海大高輪台が素晴らしかったのは、大振りにならず、コンパクトなスイングができていたこと。鋭いライナー性の打球、ゴロを打ち、要所でセーフティバントを混ぜていた。3回戦以降を見据えたのもあるのだろう。自分たちの打撃を崩さず淡々と点を積み重ねていく姿が見られた。

 敗れた都立国際は、12個のアウトを懸命に奪った。特に1人で投げ抜いた手島佑(2年)は3回裏に、打球直撃。一時はベンチに引き下がったが、再びマウンドに登った瞬間、東海大高輪台側からも大きな拍手が送られた。ぜひ今後に生かしてくれることを期待したい。

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