黒磯が36年ぶりへ向けて好進撃の完封コールド勝ち

 両校ともにかつて昭和の時代には甲子園出場の実績がある。鹿沼商工鹿沼農商時代の65年と67年の夏に出場。黒磯は80年夏に出場を果たしている。そんな歴史を担う両校の対戦となった。

  黒磯は2回戦ではシード校の栃木工を下して投打に安定感を示しているが、この試合でも、攻守に鹿沼商工を圧倒して快勝した。初回の守りで黒磯は無死一塁、バント後の一死二塁から3番吉村君に中前打されたが、白井君が好送球で本塁で刺して先制点を阻止した。

 2回の攻撃はその白井君からだったが、中前打で出ると井上君も三遊間を破ってつなぐと、結果的にはその後に2死球があって押し出しで先制点を貰った。

 さらに3回は1番からの好打順で杉原君が中前打すると、齋藤湧君も一二塁間を破って続くと、3番金子君も中前打で杉原君を帰す。さらに一死二三塁となって5番井上君の右犠飛で3点目が入った。

 立ち上がりはやや力みというか、球が浮き気味かなと思われた黒磯の壮馬君だったが、このリードでだいぶ気持ちも楽になったのだろう。ストレートにも伸びが感じられるようになってきた。

 相馬君のエンジンがかかってきたところで5回、黒磯は齋藤湧君の二塁打と井上君の三塁打と続く磯君の右前打などでさらに2点を追加。7回にも黒磯鹿沼商工の3人目左腕坂東君に襲いかかり、金子君の三塁線二塁打などで4点を加えて試合を決定的とした。

 その裏も、先頭打者を失策で出し四球も与えたものの、相馬君は慌てずに併殺打などで抑えて終わってみたら、7イニング3安打完封だった。

 黒磯は、甲子園出場を果たした80年以来のベスト4以上を目指して、まずは次の準々決勝である。OBでもある高久昌弘監督は、かつての強い黒磯を知る世代でもある。久々の進撃に周囲の期待も熱く感じているのではないだろうか。

(文=手束 仁

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