長谷川 拓帆選手 (仙台育英)

長谷川 拓帆

球歴:仙台育英

都道府県:宮城

ポジション:投手

投打:左 / 左

身長:178.0 cm

体重:82.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2017年6月10日)  投げては長谷川拓帆が連日の好投。いつもは1試合目がダメで、2試合目から良くなるというのが長谷川のパターンだが、2試合続けて安定感あるピッチングができるのはなかなかないという。以前までの長谷川といえば、制球を乱す傾向があったが、それがない。制球力を安定させたのは意識の変化にあった。 「2ストライクまで力まず、軽く投げようという意識で投げています」 確かに左肩の力が抜けたように淡々とストライクを取っている。そして2ストライクを取ってから、力を入れて相手打者をねじ伏せる。長谷川は7回まで130キロ前半だったが、終盤になってくると相手が合わせてくるとのを察して、マックスの力で投げ始め、7回表に最速138キロを計測し、8回1失点。さらに自身初の無四球投球となった。  長谷川は、全3試合を投げて、防御率0.69と抜群の安定感を見せて、東北大会優勝に貢献した。今回の投球は、まさに日本代表に選ばれてもおかしくない投球だった。夏へ向けて、全球種をさらにレベルアップをして、二季連続の[stadium]甲子園[/stadium]出場に導く投球を見せていきたい。
更新日時:2017.06.14

短評

観戦レポートより抜粋(2017年6月9日仙台育英はエース・長谷川拓帆(3年)が初回から安定感抜群のピッチング。左上手から投げ込む直球は常時135キロ~138キロ(最速140キロ)を計測。この日は指先にしっかりと伝わり、本人も右肩でしっかりと壁を作り、開きを抑えたフォームで投げることができており、球速表示以上のストレートをしっかりと投げ込むことができている。  「いつも立ち上がりが悪いんですけど、今日は力みなく投げることができていましたね」  仙台育英の佐々木監督が評するように、フォーム一連の流れが良いため、普段の135キロ前後でも切れ味が違う。そして両サイド、低め、高めのつり球もしっかりと使い分けができている。ストレートが良いと、変化球の切れも良い。120キロ前後のスプリット、125キロ前後のスライダー、110キロ前後のカーブの3球種を中心に投球を構成。低めに集まっており、打てる球がなく、しぶとい聖光学院打線を完璧に封じるピッチング。  仙台育英は2回表に8番斎藤育輝の犠飛、4回表にも斎藤の適時打、5回表には併殺崩れの間に1点を入れて、3対0とリード。長谷川は6回までパーフェクトに抑える好投を見せた。長谷川のコントロールが良いので、聖光学院打線は早打ちしなければならず、5回、6回はわずか5球で終わっていた。そんな長谷川の快調なピッチングに、観客はパーフェクトを願う展開となってきたが、佐々木監督は「早くパーフェクトが途絶えてほしかったですね。これが続くと、変に狂ってしまうんです」と正直な気持ちを明かす。7回裏、先頭の瀬川航騎に安打を打たれて、記録は途絶えたが、仙台育英の長谷川は焦ることなく、目の前の打者にぶつかっていく。8回裏、一死一、三塁から併殺崩れで1点を失った。この回は四球を出した走者を本塁に返しており、 「四球で出した走者をかえしてしまい、これは反省点が残る内容でした」と振り返る。それでも長谷川は最後まで安定したピッチングだった。9回にも140キロを計測。投球数は98とリズムの良いピッチングで、1失点完投勝利。秋以来の再戦は仙台育英が制した。仙台育英の長谷川の投球は、2年前にプロ入りした高橋樹也(花巻東-広島東洋カープ)の同時期と比べてもずっと良い。高橋は145キロを出していたが、長谷川の方が球質、変化球の使い方が安定している。高橋は春以降から一気に安定感が出て、日本代表に選ばられる投手となったが、今回の長谷川のピッチングは日本代表にも選ばれていてもおかしくないピッチングであった。  これがいつもできるわけではなく、「ムラを少なくすること。これが長谷川の課題です」と佐々木監督がいえば、「僕もいつでも安定したピッチングができるようにしたい」と長谷川も持続したいと話した。
更新日時:2017.06.14

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です