寺島 成輝選手 (履正社)

寺島 成輝

球歴:履正社

都道府県:大阪

ポジション:投手

投打:左 / 左

身長:183.0 cm

体重:85.0 kg

学年:卒業

寸評

 今年の高校生左腕としてナンバーワンの評価を受けているのが寺島成輝。同学年の投手に寺島に話を聞くと、「あいつはずば抜けています」と絶賛する声がほとんど。確かに高校1年の時に初めて見たとき、履正社投手陣の中で、最も打ち難い投手と感じたが、そのままエースとなっていた。  チームを甲子園に導くために、また寺島にとっても野球人生をかけた1年。そんな寺島のここまでのパフォーマンスを振り返る。 (投球内容) ストレート 常時130キロ後半~140キロ前半 最速148キロ ストレートの最速は148キロ。高校2年6月となっている。確かに2年秋と比べると格段に良いストレートで、見ていて惚れ惚れするような球質であった。2年秋は確かにキレはあるが、この6月と比べると不調のように感じる。技術的な欠点を修正して、好調時の状態に取り戻せば、常時140キロ中盤は期待できる投手ではないだろうか。 スライダー、ツーシーム、カーブ  左打者の外角へ投げこむ横滑りするスライダー、右打者の外角にはツーシームを投げ、間合いを外すためにカーブを投げ込んでいる。変化球の精度は高校生として標準レベル。ストレートで圧倒することが多く、変化球で三振を奪うことが少ない。変化球の中で1球種だけ武器にできる球種を見出すことができるようになれば、投球の幅は一気に広がりそうだ。 (投球フォーム)  ワインドアップから始動し、右足を膝の近くまで上げていきながら、左足のひざを適度に曲げてバランス良く立つ。右足を一塁方向へ伸ばしていきながら、重心を少しずつ下げていき、お尻から先行するヒップファーストで、前足を着地。右腕のグラブを斜めに伸ばしていきながら開きを抑え、内回りの旋回をしていきながら、しっかりと左肘を上げることができている。ここまでの動作に全く無駄がなく、さらにしっかりと胸を張って、肩甲骨を使うことができており、センスの良さが十分に伝わる。  好調だった春と不調だった秋と比べると、違いといえば、春は横回転が抑えられ、縦で鋭く振ることができるフォームになっていたが、秋では平面的な投げ方になっていて、角度がない。開きが抑えられて、一気に腕が出てくる感覚があった春と比べると、秋はそれほど打ち難さは感じなかったかもしれない。ちょっとした誤差かもしれないが、寺島は自覚をして修正に努めているようだ。  そのため寺島の良さである角度とキレを兼ね備えたストレートを投げることができるようになっていくのではないだろうか。
更新日時:2016.01.03

将来の可能性

 高校生左腕としては技術的にも、ストレートのキレも別格で、ドラフト上位候補左腕として注目される存在になっていくだろう。1年から見ていて、しっかりと精神的にも落ち着いていて、しっかりと自覚を持って取り組める投手。  さまざまな苦悩を乗り越え、最高の1年にするために、今年の春季大阪大会からこの夏は期待感を抱かせる投球を見せていきたい。
更新日時:2016.01.03

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です