中村 祐太選手 (関東一)

中村 祐太

球歴:関東一

都道府県:東京

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:181.0 cm

体重:75.0 kg

学年:卒業

寸評

 関東一に現れた1年生投手。駒場学園戦では15奪三振完投勝利を挙げた。タイプ上、三振をガンガン取る投手ではない。彼の生命線はアウトコースぎりぎりに決まるストレート。駒場学園戦ではアウトコースストレートがコントロール良く決まり見逃し三振をよく奪った。打撃が看板の関東一において将来のエース候補が名乗りでたことは収穫であろう。 右オーバーから投げ込む直球は常時130キロ~135キロを計測。右打者にはアウトロー。左打者にはインローへ素晴らしいストレートが決まる。指にしっかりとかかったストレートの威力は高校1年生右腕にしてはハイレベルであった。球が速くて制球力がよくない1年生右腕は多数だが、外角にしっかりとコントロールできる右腕は中々いない。変化球はスライダー、チェンジアップ。割合が少なかったが、特別光るものはなかった。まだ武器になる球がないので、ストレート中心で投げていることが考えられる。 クイックは1.1秒~1.2秒前後で基準に達するクイックが出来ている。フィールディングの動きはまだ鈍い印象を受けた。 (投球フォーム) ワインドアップからゆったりと振り被る。左足を回しこむように上げていき、右足を一本足で立つ。バランス良く立つことができており、その立ち姿は良い。左足を二塁方向に送り込んで、お尻を一塁側へ落とし、インステップ気味に着地していくが、すぐに着地するインステップではなく、前膝を前方へ送り、体を傾斜させ、踏み出し足のつま先が三塁側に向かっており、膝の開きを抑えている狙いが見える。教科書的な投球フォームではないが、前膝の送りは良く、お尻も落として、捻りが生まれ、縦系統の変化球を習得できる投球フォームをしているが、体の負荷がかかりやすい使い方をしているので、変化球習得には気をつけていきたいところだ。 左腕のグラブを上向きにして、右肩を下げて、角度を付けていく。テークバックは右肘を折り畳み、内旋していく軌道になっており、アーム式ではなく、使い方としては悪くないが、右ひじが下がり、背中側に引きすぎるときがあるので気をつけていきたい。腕の振りの角度は非常に高く、高い位置から放っている。腕を鋭く振るために、彼はあえて左腕のグラブを解いている。普通ならばグラブは左胸に抱えなければならないが、彼の場合は左腕のグラブを胸に抱えて投げることを意識すると逆に腕をフィニッシュまで振り抜くことは難しいと思うので、左腕の使い方は現時点で問題ないと思う。インステップながら右打者の外角に一番キレの良いストレートを投げることが出来ているのも彼の体の使い方が関係しているのかもしれない。右打者への内角が少なかったが、この場合はどの膝の使い方で調節していくか、今後の試合で確認していきたいものだ。  1年生右腕としては速球のスピード、威力、切れは中々のレベルに達しており、原点であるアウトローのストレートを大事にしている姿勢は良い。投球のセンス、感性も悪くないので、あとは経験を積ませていく中で、何処まで引き出しを増やすことができるか大きく注目してみたい投手だ。
更新日時:2011.10.21

将来の可能性

 1年生右腕としては速球のスピード、威力、切れは中々のレベルに達しており、原点であるアウトローのストレートを大事にしている姿勢は良い。投球のセンス、感性も悪くないので、あとは経験を積ませていく中で、何処まで引き出しを増やすことができるか大きく注目してみたい投手だ。
更新日時:2011.10.21

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