坂本 誠志郎選手 (履正社)
寸評
履正社の正捕手。下位に座っているが、下位とは思えない打撃を披露。捕手としても高いディフェンス力を誇る選手である。新チームでは主将に就任。旧レギュラーと新戦力が揃う中、チームをまとめ上げ、激戦の大阪府大会を準優勝(2010年10月17日)。そして近畿大会も決勝(2010年11月07日)まで勝ち進んだ。選抜上位を狙う履正社にとって鍵を握る選手であることは間違いないだろう。 (打撃) 甲子園の天理戦(2010年08月12日)から振り返っていく。スタンスはスクエアスタンス。バットを寝かせて膝を曲げて構えている。投手の足が降りたところから始動を仕掛けていき、足を回し込むように上げていき、真っ直ぐ踏み出して行く。トップに入ったときにグリップが入りすぎる嫌いがあり、インコースを捌けるは難しそう。ただ振り切るスイングを見せており、一打席目には外角高めのストレートを思い切り引っ張り、レフトフェンス直撃の二塁打を見せた。二打席目は甘く入ったスライダーを畳んでレフト前ヒット。第3打席もヒットを放った。ボールを巻き込んで打つ選手で、打球方向はレフト方向。もう少し右へ打つ打球が増えると面白い。 大阪秋季大会ではその打棒を発揮しているようで、太成学院大高戦(2010年10月10日)ではホームランを放っている。 (守備) 構える姿は様になっている。キャッチングは柔らかく、ミットを体の正面に向けて捕球できている。ワンバウンド処理も体で受け止めていることができる。リードセンスは良く、飯塚の持ち味を活かした投球が出来ており、見所がある捕手。スローイングタイムは2.00秒を計測。セカンドベースまで勢いが落ちていないし、地肩の強さはなかなかなものだ。また飯塚がボークした後、坂本自らが審判に聞きに行っていた。配慮というか、投手の問題だから自分も知っておかなければならいということを察したのだろう。なかなか考えている捕手である。 (走塁) 塁間タイムは4.50秒前後で左打者に換算すると4.20秒前後とまずまずのタイム。
更新日時:2011.02.01
将来の可能性
下位に座っているが、打撃も中々見所があり、ディフェンス力は確かなものがある選手だ。捕手の技量は伸ばすには勝ち続け、厳しい戦いを経験することだ。強肩が売りの捕手はぜひこの事を自覚してほしい。坂本は近畿大会を準優勝に貢献し、選抜出場を決めた。今大会で注目されるキャッチャーの一人に入るだろう。ぜひ昨年より成長した姿を見せて欲しい。
更新日時:2011.02.01
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